韓国政府がキムチの中国語訳規則を改変 起源論争の「泡菜」と対置させず 

韓国政府がキムチの中国語訳の表記を変えた。背景には「キムチの起源」をめぐる民間団体による働きかけがあった。

韓国の文化体育観光部は22日、キムチの中国語翻訳・表記を、中国料理「泡菜」(パオサイ)から「辛奇」(シムチ)に変えるという内容を盛り込んだ訓令「公共用語の外国語翻訳・表記ガイドライン」の改正案を施行すると発表した。

韓国の”サイバー外交使節団”を自任する民間団体「バンク」が今年1月にキムチを中国料理「泡菜」とした訓令第427号を正してほしいと政府に要請し、7カ月後となる今回それが反映された形だ。バンクがFacebookページで明らかにした。

「泡菜」は四川省の漬物を指し、ピクルスに近い食品だが、中国ではこれが韓国のキムチの起源であるとの主張がなされ、韓国で反発が広がっていた。そのような背景のもと、バンクの要望がなされた。韓国のキムチと中国の泡菜に歴史的関連はなく、従って言葉上でも対置しないという意図だ。
 

(画像:バンクのFacebookページの当該記事キャプション)
 
バンクは、「日本が独島を《竹島》と称しても、韓国がこれを公式に認めてはならないされるようにキムチを《泡菜》と規定して使用することは、それを公式に認めている格好になる」と指摘した。

文体部の訓令に基づいて、韓国内の有名ポータルサイトを含め、教科書、ワークブックなどがキムチを「泡菜」と誤って翻訳しているという事実も聞いたとし、韓国観光公社や国立国語院など政府機関でさえも同じ誤訳をしているとバンクは説明した。

さらに、防弾少年団(BTS)のキムチ広報映像でもキムチの中国字幕が「泡菜」と表示されており、これも訓令のためだと指摘した。

パク・キテ=バンク団長は「今回の訓令の改正案をもとに、キムチを世界に正しく伝えるために最善を尽くしたい」と述べた。

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