駐韓中国大使、韓国外交部の反論自粛要望を拒否 「立場を明らかにするのは当然のこと」

邢海明(けいかいめい)在韓中国大使が、韓国外交部による反論自粛要望に対し、大使として立場を明らかにするのは当然であると述べたことが明らかとなった。

25日、中国大使館のホームページに公開された、邢大使と韓国外交部ヨ・スンベ次官補との面談(20日)内容によると、邢大使はサード(THAAD・高高度ミサイル防衛システム)の問題に対する中国側の一貫した立場を明らかにしたことが分かった。また、韓国における中国政府の代表として、中国の国家利益と両国関係守護の立場を明らかにすることは当然だと述べている。

先立って、韓国外交部当局者は、ヨ次官補が邢大使に対し、駐在国の政治家の発言の公開的な立場表明が両国関係の発展に否定的な影響を及ぼさないように注意する必要があるという意見を伝えたと明らかにしていた。
 

(画像:駐韓中国大使館に掲載された当該記事キャプション)
 
これは、次期韓国大統領有力候補であるユン・ソギョル前検察総長が14日にサード問題に関して、(マスコミインタビューに対し)「中国がサード配備撤回を主張するなら、自国(中国)の国境近くに配備した長距離レーダーまず撤去しなければならない」と述べたことに対して、邢大使が公開反論したことに関連する。
 
参考記事:韓国大統領選有力候補が中国を牽制 「ミサイル防衛反対するなら長距離レーダーをまず撤去しろ」
 
邢大使は、15日、中央日報に寄稿文を寄せ、「(ユン元総長が)インタビューで、中国のレーダーに言及したが、この発言を理解ことができない。韓国の友人から、中国のレーダーが韓国に脅威になるという話を一度も聞いたことがないから」などと反論していた。
 
参考記事:中国大使、韓国大統領候補の対中牽制に反論 「レーダーが脅威になると一度も聞いたことがない」
 
韓国外交部は邢大使のこのような公開反論を控えるよう要請したわけだが、中国側に正面から拒否された形になる。

これに先立ち、趙立堅中国外交部スポークスマンも21日の定例ブリーフィングにおいて、邢大使の公開反論について「外交官の役割をした」という立場を明らかにしており、同時に韓国政治家による香港やサード発言に対し、「あれこれ言うべきでない」とコメントするなど、強い姿勢をみせている。

 
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