韓国与党の李在明大統領候補、ベーシックインカム公約への批判に「私を共産主義者に追い込む」

韓国与党・共に民主党の大統領候補であるイ・ジェミョン(李在明)京畿道知事は25日、自身の公約であるベーシックインカムに対し、他の候補から批判的な発言が向けられていることについて、「私を共産主義者のように追い込むようで残念だ」と述べた。

これは、最大野党・国民の力の大統領候補であるユ・スンミン前議員が前日にベーシックインカムについて「悪いポピュリズムであり、能力に応じて働いて同じように分けるユートピアは共産主義の夢想」と批判したことに対してのものだ。
 
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イ知事はこの日、SNSに反論文を載せ、「思想論争を提起するのではないかと心配だ。ユートピアや共産主義を主張したことなんてない」と述べた。

イ知事は「思想論争を仕掛けたいという政治的意図がないなら、本人が主張する政策(公正所得)と《親戚同士》の政策を言ったからと共産主義云々するのはおかしい」と指摘した。

一方で、イ知事は「ユ前議員が公正所得保障を公約したことは良いことで、具体的な内容が発表されたら議論に参加したい」とし、「結局、選択は国民のもの」と強調した。

ユ・スンミン候補の掲げる「公正所得」は保守陣営から打ち出されたベーシックインカム論であり、経済学者ミルトン・フリードマンが提案した「負のの所得税」(Negative Income Tax)の一種であるが、所得に応じて対象者を選別して、現金を支給するという点でベーシックインカムとは区別されている。
 
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イ知事はかねてより(後者の意味での)ベーシックインカム論を掲げており、18日にも「ベーシックインカム導入は明確な私の公約」であると言明した。

しかし、ベーシックインカムに関しては与党からも批判が出ている。

同じ与党の大統領候補ライバルであるイ・ナギョン(李洛淵)前代表陣営は、政策総括本部長であるホンイクピョ議員がブリーフィングにおいて、「ベーシックインカムは、現実の可能性の観点から、致命的な欠陥を抱えており、ポピュリズムの議論に陥ることがある」と指摘した。

同じく与党大統領候補であり、チョン・セギュン前首相は、「ベーシックインカムは現時点で我々に必要でも、適切でも、望ましくも、持続可能でもない」と述べている。(5/30)
 
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