韓国軍事記者「自衛隊能力は韓国軍の3~4倍上回る」 予算並べど「行くほどに差が広がる」

韓国の国防予算は近年増え続けている。来年の予算は前年比4.5%増となる55兆2277億ウォン(約5兆2700億円)となった。日本の『2021防衛白書』は韓国の防衛予算が2018年時点の購買力平価換算ですでに日本を上回っていると指摘し、日韓の中期防衛計画を比較すると韓国の方が予算伸び率で高く、「2025年にその差は約1.5倍に広がる」と指摘した。
 
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このように世界的にも上位の軍事大国となりつつある韓国だが、現段階で日本との軍事力差はどの程度なのか?韓国の著名軍事ジャーナリストが分析している。

少し時期は遡るが、2019年3月に「国防TV」において、著名軍事ジャーナリストであるイ・セファン記者(『月刊軍事世界』記者)は、自らがレギュラー出演する同番組において、『日本の自衛隊戦力、一体どの程度なの?』という分析リポートを伝えた。「国防TV」は韓国国防部が運営するチャンネルだ。

イ記者は日本の自衛隊の軍事力を分析し、韓国軍と比較した。

イ記者はまず、日本が正式な軍隊を所有していないことに言及。第2次世界大戦で敗戦した後に日本は「平和憲法」を制定し、自国の安全保障を守ることのみを目的とした自衛隊を設立した伝えた。
 

画像:国防TVの当該番組キャプション
 
しかし、イ記者は、「自衛隊は治安維持のために創設された部隊にもかかわらず、実際のところは世界最高級である」と指摘し、視聴者に「みなさん、しっかり覚悟してください」と促した。

イ記者はまず、航空部門に注目した。日本にはF-15戦闘機が約200機あり、空対艦能力に優れたF-16戦闘機も複数台保有していることや、F-35ステルス機も多数保有し、米国と共同開発したF2に関しては「空対艦能力において世界最高級だ」と評価した。世界で最も大きな早期警戒管制機E-767も90年代半ばから導入していることにも注目し、「5年はノウハウ蓄積が必要とされる早期警戒管制機だが、日本はすでに20年以上も運営している」と説明した。

また、イ記者は、日本のイージス艦能力にも注目した。日本は1万トン級のイージス艦(あたご)をはじめ、イージス艦だけで14隻ほど保有しているとし、また、6千トン内外の駆逐艦も16隻を保有していると紹介。その上で「日本は位相配列レーダーを搭載した日本版イージス艦を導入し始めた」とし、「これは恐ろしい代物です」と指摘。小さなモジュールが四方に張り巡らされ、些細な動き一つ漏らさず感知するため、「これ一隻で艦隊すべてを守ることができる」と述べている。

イ記者は、韓国もさらにイージス艦を追加で導入する予定であると述べつつ、しかし日本もさらに導入していくことから、「行くほどに格差が広がる状況です」と述べている。

海上自衛隊の航空戦力も圧倒的だとし、P-3哨戒機が約100台あり、4発ジェットエンジンを搭載したP-1哨戒機も33台に配置された状況であるとし、韓国には導入されていない信号情報収集機EP-も日本の自衛隊は保有していると伝えた。

イ記者は、「現実的に現代戦は経済力の戦いである」とし「日本の経済力は、私たちの6〜7倍と評価されている。これが戦力にそのまま表れている」と指摘。イ記者は日本の兵力について「韓国の3~4倍を上回るものと評価されている」と述べた。

また、イ記者は、「日本も韓国のように実戦経験があまりないのに、あえて過大評価する必要があるのかという話もありますが」としつつ、「日本は第1-2次世界大戦を経て、世界最強の米国とも戦った」とし、冷戦時代にはソ連の極東艦隊潜水艦追跡などの役割も担ったと指摘した。

その上でイ記者は、「実は我々が知らない実戦ノウハウが非常に蓄積されているのが日本」であると伝えつつ、「我々も着々と追いつかなければいけない」と強調した。
 
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