韓国紙「中国の韓国合併が再現する」「文政権は自己検閲…エリートは資金攻勢で篭絡」

韓国紙が中国政府とムン・ジェイン(文在寅)政権の対中外交を厳しく批判した記事を掲載した。

朝鮮日報は10日、チュ・ジェウ慶熙大中国語学科教授への長文インタビュー記事『韓国エリートたちは中国の接待と特恵攻勢に篭絡されている』を掲載し、歯に衣着せぬ中国政府批判と韓国現政権の対中外交批判を展開した。
 
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チュ教授(54)は30年以上中国を分析してきた研究者であり、1990年には北京大学への留学経験もある。「最近中国の韓国進出がこれまでと大分変化しているようだ」との朝鮮日報の質問に対しチュ教授は、「一言で言うと止まらない波状攻撃だ」と強調した。

チュ教授は、すでに韓国映画やドラマが中国資本の参加なしに製作が不可能な状態であることや、東大門の社債市場も中国資本に掌握されたことなどを挙げ、今後は共産党次元での組織介入があり得るとチュ教授は言及した。

チュ教授は、「西側で中国共産党の対外浸透工作機関に指摘されている《孔子学院》が世界で初めて建てられた国が韓国だ」とし、人口比などで考えても孔子学院の韓国設置件数が非常に多く、「大学と関連研究所などへの中国当局の研究費支援が溢れている」と指摘した。

続けて、韓国は中国の世界戦略プロジェクトである《一帯一路》関連の研究が(中国本国を除いて)世界で最も多くの研究されている国あり、「中国の組織的な宣伝攻勢に加え、韓国政府の政府系(官辺)支援金まで洪水のよう」になっており、「親中政権下で展開される奇妙な現象である」と述べている。
 

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チュ教授は、中国共産党について、「自分たちの一方的な歩みが世界と周辺国にどのような波及を与えるか全く考慮せずに技術詐取と奪取を重ねて、国際反則を重ねている」とし、「《中國夢》には普遍的価値と正当性が欠如している」と批判した。

その上で、チュ教授は、中国の対韓国政策について、「歴史的に中国が対内外的に平穏なときは周辺国との水平的《朝貢外交》に留めてきたが、緊張した危機局面のときは周辺国に垂直服属を強要してきた」とし、「西側との緊張・対立が高まり、韓国をより高圧に脅かす可能性が高い」と分析した。

チュ教授は、韓中関係の現状について、「今の韓中関係は、韓国の国益と大韓民国という主権国家に全くふさわしくない」とし、「韓国政府の《弱腰外交》と中国の《高圧的な強圧》外交により韓中関係が間違った方向に向かっているにもかかわらず、誰もそれを言おうとしない」と指摘。「このような状態が続くと《中国の韓国併合》が再び繰り広げられるだろう」と警鐘を鳴らした。

チュ教授は、「韓国の中国専門家や知識人たちは、このような現実になぜ沈黙しているか?」という質問に対して、中国から不利益を受けるか憂慮していると指摘。「中国当局が韓国の学者や官僚の発言や寄稿文などを監視している」のがその理由だと述べた。また、彼らが中国から特恵や接待をたくさん受けてきており、「中国共産党の指導の下、各省庁、傘下機関・研究所・大学が繰り広げる《シャープパワー=資金支援、買収など》攻勢に韓国のエリートたちが篭絡されている」と暴露した。

続けて、「韓国のエリートたちは対中関係で《独立》と《自主意識》が貧弱である」とし、「中国が韓半島で覇権的攻勢を広げるのに、我々の指導層は中国の《心氣》を過剰なまでに意識しながら、刺激しないよう、敗北主義的自己検閲を繰り返している」と分析した。

チュ教授は、現政権が朝鮮半島統一に中国の役割が決定的に必要であると考えているが、それは勘違いであるとし、中国市場を失ってはならないという強迫観念も、その弱腰な対中政策の背景になっていると分析した。

その上で、米国と日本との結束を強調しつつ、より中国に強硬になりつつある日米よりも、まだ中国から融和的とみられている韓国だからこそ、バランスを取れる役割があるとチュ教授は説いている。
 
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