韓国紙「明治日本は西欧概念を創造的に訳した」「韓国人はその起源知らぬまま使う」

韓国紙が、明治時代の日本の「言語発明」に注目する記事を掲載している。

アジアンエクスプレスは26日、キム・ジョンギ韓国外大名誉教授のコラム『先覚者日本人たちの西欧思想翻訳《言語発明》』を掲載し、明治時代に日本が西洋の概念を翻訳する際に、多くの「創造的発明」を行ったとし、これを高く評価している。
 
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キム教授は、明治日本から欧米に留学した西周(にし・あまね)や福沢諭吉が、当時の西欧概念を翻訳する際に、それらが日本にない概念であったことから、創造的に翻訳したことが、その後の社会に大きな役割をしたと指摘。

キム教授は、これら単語が今の韓国でも学問的に使う用語であると指摘した。

例えば、西周が、英語の「Science」や独語の「Wissenschaft」を「科学」に翻訳したことを挙げ、「その当時は、そんな言葉が無かったのだから、新しい言語の創製と言ってもおかしくない」とし、西周が「科学」だけでなく「哲学」、「芸術」、「技術」という言葉も作り出したと指摘。それによって「韓国人たちは今、このような言葉を起源も知らないまま恒常的に使うわけだ」と述べている。

福沢諭吉についてキム教授は、「《民主》、《文明》、《権利》、《社会》など、現代人の生活の基礎となる言葉を作り出した」とし、「特に、彼は日本がかつて経験したことがなかった《Democracy》を《民主》と翻訳」したと説明した上で、「最初は《下剋上》と訳したが《民主》と変えたエピソードが伝えられる」と言及した。
 

福沢諭吉
 
この「民主」という言葉の発明があったからこそ、例えば板垣退助(1837〜1919)の自由民権運動があったとキム教授は指摘し、「日本の封建主義を打破するために重要な役割をしただけでなく、社会を進歩させる、より社会レベルで大きな意味を持つ」と説いている。

キム教授は、恩師である文化人類学者である故ハーバート・ペシン元コロンビア大教授の知見を引用し、福沢が英語の「citizens」を「市民」に創製翻訳したのは、「日本人先覚者たちの輝く慧眼であったと思う」と評価した。

当時日本でも、「庶民」「民」「平民」など、人々(people)を示す言葉はあったが、しかし、そのどれも近代的な意味で「権利(rights)」が付与された「市民(citizens)」という概念を十分に伝えられなかった。また、「国民」、「民族」「人民」などの言葉は出来たが、それらでもまだ足りず、最終的に「市民」という言葉が作られた。そして、「民主」、「公民権」、「市民」のような新しい言語によって、人々が市民意識を悟り、最終的に「大正デモクラシー」に至ったという故ハーバート教授の研究を伝えた。

一方でキム教授は、「日本の軍国主義が啓蒙思想と言語を圧倒してしまった」と指摘し、歴史に仮定は無いとしつつ、「日本の啓蒙と言語が封建時代の日本の仮面を剥ぎ、名実共に立憲君主制下の《民主日本》が成立し、その果実をアジア近隣諸国と共有するに至っていたなら、アジアの指導者としての名誉を得ていたであろう」と述べている。
 
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