韓国紙「慰安婦問題で強制か自発かは本質ではない」「当時日本に公娼制あったが国際法違反」

韓国紙が従軍慰安婦問題について取り上げ、「強制か自発か」という論点は意味をなさず、日本人慰安婦も被害者として見るべきであると説いている。
 
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韓国日報は14日、『強制動員vs自発的性売買のフレームを超えて』を掲載し、このように報じた。

同紙は従軍慰安婦問題について「強制動員vs.自発的売春というフレームが過去30年間日本軍慰安婦の議論を支配した」とし、「この対立の構図で日本人慰安婦は被害者になれなかった」と指摘した。

同紙は日本人慰安婦としての当時の様子を著作として残した城田すず子氏を取り上げ、城田氏が父の事業失敗により17歳で芸者屋に奉公に出て間もなく遊郭に入り、借金の返済のために台湾にわたり従軍慰安婦として生活したが、彼女のような存在は従軍慰安婦被害者としてみられていいないことに同紙は疑問を手薄る。
 

サンフランシスコの従軍慰安婦像(少女像)
 
同紙は、当時日本に公娼制度があったため、日本人慰安婦の存在は「自発的な売春」とされ、「日本社会で適切に議論されてこなかった」としつつ、一方で当時すでに「国際法上(女性及び児童の売買禁止に関する国際条約(1921))で禁止された人身売買が公娼制と日本軍慰安婦制度を貫通している」と指摘した。

韓国日報は「日本人慰安婦を通じて日本軍慰安婦制度の本質が公娼制度と連携した売春産業にあり、これを戦争に動員した家父長制帝国主義国家の日本の責任を明示する」とし、暴力的な制度の背景について説明している。

同紙は、一方で、「もちろん日本人女性の方がお金をたくさんもらい、契約条件が良かったのに対し、朝鮮人女性は、より若く、より劣悪な地位に置かれていた」という差異はあったものの、問題の本質は同じであると説く。

続けて、このような問題を「強制動員vs.自発的売春という対決構図の中に閉じ込め、強制性と自発性に区分することは、歴史修正主義の問題を解決することができず、反論することもできない」とし、「むしろ重要なのは、このフレームにはまらなかった被害者は、このフレームが隠そうとしている、国と市場の効率的な委託関係、市場と家父長制の古い癒着などを炙り出すものである」と分析した。

韓国日報は、慰安婦被害者として名乗り出た金学順(キム・ハクスン)氏が、15歳の時に義父によって妓生宿の習い子となるも年齢制限で朝鮮で働けず、17歳で中国の日本軍慰安婦に動員された例を挙げ、「貧困と性産業、軍隊を中心に広がる公娼制度が彼女を日本軍慰安婦にした」とし、「貧困のため売られていった女性たちにあなたの被害を証明するように要求する歴史修正の声は、強制動員を非常に狭い意味で解釈する」と説明。

続けて、「髪の毛を掴まれ田畑で連行されるだけが強制動員ではない」とし、な「今からでも強制動員と自発的売春を取り囲み、細かく絡み合っている、国家の女性動員と家父長制的資本主義の問題を議論しなければならない」と指摘している。
 
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