韓国紙「半導体超純水を国産化し日本の独占を防ごう」「しかし信頼不足で現場では避けられてる」

半導体生産などに用いる超純水(超高純度水)を研究する学会が韓国で初めて発足した。韓国は超純水を100%日本に依存している。
 
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韓国超純水学会は28日、京畿道にある韓国水資源公社で創立総会を行った。

初代学会長にはナム・グンウンソウル大研究教授(元韓国環境韓林院会長)が選出された。

ナム学会長は、「半導体、太陽光、バイオ産業などで使用する超純水は、既存の浄水や下・排水処理技術より難度が高い」とし「半導体生産(世界)2位国家という名声にふさわしいよう、(現時点では)外国技術依存度が高いが、技術国産化と人的資源養成のために学会が先頭に立つだろう」と述べた。
 

韓国超純水学会の創立総会様子
 
韓国経済新聞は「日本の独占を防ごう」というタイトルでこれを伝えた。

超純水とは、有機物や電気伝導度を最小化し、不純物がほとんどないように精製した水を意味する。特に半導体製造工程前後の洗浄作業で活用されるが、半導体の生産性を高める必須要素として挙げられる。

韓国は、半導体加工と洗浄に必要な超純水を、日本をはじめとする海外企業に依存している。超純水は数十単位の工程が緊密に結合しており、高品質の生産が容易ではない。

過去2018年基準の超純水の市場規模は、韓国が1兆ウォン(約960億円)、世界では19兆3000億ウォン(約1.8兆円)規模となっている。

韓国では超純水の国産化のため、政府レベルでも力を入れており、今年8月には同国環境省主導で産官学の協議体が作られた。初会議には会議には、韓国水資源公社、韓国環境産業技術院、韓国水フォーラムなどが参加したが、今回結成された韓国超純水学会も参画するとみられる。
 

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一方で超純水の国産化にはハードルが高いという見方も出ている。韓国紙イートゥデイ紙は超純水の市場規模の大きさや国産化の必要性には同意しつつも、「日本が超純水技術特許の71%を保有している」とし、「国内(韓国)では一部企業が超純水技術を開発しているが、テストベッドの適用や性能認証環境が不足している状況であり、高い市場障壁により販路開拓に困難をこうむっている」と指摘した。

また、韓国の超純水生産工程のレベルが、処理や設計においては海外技術と等しいとしつつも、「設計保証に対する信頼不足により産業現場で国内設計の適用が避けられている」と伝えている。
 
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