米当局「韓国現代車の内部告発者に27億円の報奨金支給」 エンジン欠陥放置を通報、91億円罰金&リコール

米政府が、現代自動車と(同傘下の)起亜自動車の安全問題について内部告発者した元現代自動車職員に対し、2400万ドル(27億円)を超える褒賞金が支給することが分かった。
 
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米国道路交通安全局(NHTSA)は9日、現代車と起亜自動車の米国法人に対する情報提供と関連した内部告発者に対し2400万ドルを超えるお金を支給すると明らかにした。

外信や韓国メディアなどによると、現代・起亜自動車の安全法違反に関する情報を内部告発したのは現代自動車のキム・グァンホ元部長だ。キム元部長は現代車で20余年間エンジニアとして働いてきたが、現代車が自ら開発した「SETA2」エンジンの欠陥を認識しながら適切な措置をしていないと判断し、2016年にNHTSAと韓国政府に相次いで情報を提供した。 NHTSAはこの情報に基づいて現代・起亜車の「SETA2 GDi」エンジンに対するリコール適正性調査を進めた。 NHTSAは両社が「SETA2」を搭載した160万台の車両に対してリコールを行った。
 

現代自動車を内部告発したキム元部長/YTNキャプション
 
これに伴い、NHTSAは昨年11月に課徴金8100万ドルを現代自動車と起亜に賦課する一方、現代・起亜車が安全性能測定の強化と品質データ分析システム開発などに5600万ドルを投資することで合意した。合意を満たさない場合、米当局が現代・起亜車に7300万ドルを追加賦課する内容も含まれた。

米国の関係法令上、100万ドル以上の課徴金が発生する重要情報を提供した内部告発者には、課徴金の最大30%を褒賞金として支給できる。今回の内部告発者は、この法令により課徴金8100万ドル(約91億円)のうち支払可能な最大割合である30%が適用されるとNHTSAは明らかにした。

金元部長はこの日の声明において「欠陥のある車の所有者を保護するために私が甘受した危険に対して正当に補償されたことが嬉しい」とし、米国の法体系に感謝するという意を明らかにしたとロイターが伝えた。また「私の情報提供によって現代自動車や業界全般にわたって安全を実質的に改善することを希望する」と明らかにした。キム元部長の法律代理人は、この褒賞金が全世界的に自動車部門で支給された最大額だと述べた。

キム元部長はエンジン欠陥問題を米国と韓国政府に告発した後、2016年11月に会社の営業秘密を流出するなど社内セキュリティ規定に違反したという疑いで解任された。また、業務上の背任容疑で検察に訴えられた。キム元部長は韓国ではすでに内部告発者として認められて勲章を受けており、2019年に国民権益委員会は褒賞金2億ウォン(約1900万円)の支給を議決した。

 
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「正義は韓国の外で実現される」

「内部告発者ではない。国民の生命と安全に関わる公益通報者だ」

「米国法に倣い我々もそのような法を作ろう。内部告発者は英雄だ」

「これが本当の補償だ。内部告発者には生涯食っていけるだけの収入は責任持ってあげないと。2億ウォン?」

「おかしいな…国内では無条件に顧客の問題と言われるが…」

「米国はこうだから強大国なんだよ」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
 
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