韓国の月別映画観客数が過去最低も「鬼滅の刃」は大ヒット

韓国で映画の観客数と売上高が新型コロナウイルスの影響で、2月基準で過去最低を記録したことが分かった。

17日、映画振興委員会(KOFIC)が発表した2021年2月の韓国映画産業決算資料によると、2月の観客数は311万人となり、前年同月比で57.8%減少し、売上高は53.9%減少となる287億ウォン(約28億円)にとどまった。

これは映画館入場券統合コンピュータ・ネットワークが稼動された2004年以来、2月としては最低値となる。

今年2月には、新型コロナウイルスの影響に、旧正月の書き入れ時が消えたことによると分析された。今年の旧正月連休(2月11〜13日)の観客数は53万人で、前年度より85.7%減少した。これに加えて重量感のある韓国映画の封切りがなかったことも影響を及ぼした。

一方で1月末に封切りしたアニメ「ソウルフル・ワールド」、「鬼滅の刃」がヒットし、観客数と売上高は前月に続き、すべて上昇を維持した。前月比で観客数は74.2%、売上高は82%増加した。

アニメーションの興行に力づけられ、映画館の日別観客数は1月11日の1万776人を底に持ち直してはいる。ただし、外国映画の観客の割合が圧倒的に高かった。2月の韓国映画の観客数は前月比388.1%増の68万人、外国映画の観客数は47.7%増の243万人を記録した。
 
(参考記事:「ネトフリで「ヴィンチェンツォ」好調のスタジオドラゴン、営業利益激増の見込み」)