IMF、韓国の債務増加スピードを先進国中2番目と報告…日本は現状維持or改善を予想

国際通貨基金(IMF)は7日、韓国の国内総生産(GDP)に対する国家債務比率が5年後に69.7%になると予想した。昨年末(48.7%)より21%ポイントも急増となり、増加幅がIMF選定の先進国(Advanced Economy Country)35カ国のうち2位となった。1位はエストニアだった。
 
(参考記事:「韓国の国家負債が195兆円まで急増(昨年決算)…コロナで収入鈍化も支出増える」)
 
35カ国のうち、G20(主要20カ国)に属する9カ国(アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、オーストラリア、日本、韓国)の中では最も高い国家債務比率の増加幅となった。新型コロナウイルスのなかで、雇用保険の拡大、高齢者や児童福祉の拡充などで政府の支出が増え、韓国は財政の健全性が急速に悪化している。

今回のIMF見通しによると、先進35カ国のうち、韓国の負債比率の順位は昨年末基準で24位だったが、2026年には19位へと5段階上昇することになる。コロナ流行以来、財政の健全性の悪化速度が他の国に比べて速いことが示された。ドイツは昨年末基準で負債比率が68.9%と韓国(48.7%)よりも高かったが、ドイツは2026年に57.1%に改善されると予想され、韓国(69.7%)と順位が入れ替わった形だ。

IMFは各国が提出した中期財政見通しを踏まえ、所属する経済学者たちが自主的に予測値を算出している。

報告書は、韓国をはじめ、米国、オーストラリアなど16カ国も2026年までに国家債務比率が悪化すると予想した。一方、ドイツ、カナダ、日本など19カ国は現状維持か、債務比率が改善されると推定した。
 
(参考記事:「韓国、債務率は低いが増加スピードは世界屈指の速さ…日本を圧倒」)
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