韓国の建設機械最大手の「斗山インフラコア」(DOOSAN INFRACORE)は先月、韓国、中国、北米市場において、月間掘削機販売台数で史上最高記録を立てたと、8日に明らかにした。
新型コロナウイルス感染症克服のための各国の景気刺激策と原材料価格の上昇に伴う鉱山開発の増加などを背景に、同社の技術・品質を前面に出したマーケティング活動が功を奏したとの評価だ。
まず、斗山インフラコアは、韓国市場で先月650台の掘削機を販売し、創業以来月に最大の売り上げを記録した。新規モデルの発売が売上増加に大きな役割を果たしたとみられる。
斗山インフラコアは、業界初となる、掘削機の背面にチムスル(CHMSL:自動車や建設機械背面上部に適用される補助ブレーキライト)LEDを導入した新型モデル13種を今年発売した。特に38t以上の大型掘削機も21台を販売し、大型機種月間最大の販売量を記録した。
中国市場では、先月4千591台を販売し、1994年の中国に進出以来、最大の月間販売記録を立てた。また、中国に進出した海外企業(MNC)中、世界1位の米国キャタピラーを抜いて、2月に続き販売量1位を守った。
北米市場でも先月177台の建設機械を販売して自己最高記録を立てた。2018年ボブキャットからの事業移管後、斗山インフラコア北米法人(DINA)体制となってからは月間最大販売となる。米国政府の景気刺激策と、大規模なインフラ投資の期待感などが需要を押し上げたものと解釈される。
また、斗山インフラコアは先月、欧州市場では、欧州法人発足以来で二番目に多い484台の建設機械を販売した。
アジア、中東、アフリカなどの新興市場でも年初から220台の納入契約を獲得した。
斗山インフラコアの関係者は、「地域のカスタム製品発売とディーラーの育成、大規模な顧客の確保に凝った点が結実を見せている」と述べた。
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