韓国ハンファが人工衛星の核心部品を国産化へ 政府機関と共同で「保存性二元推進剤推進機」を開発

  • 2021年6月28日
  • 2022年11月21日
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韓国の防衛企業であるハンファが人工衛星の核心部品の国産化に乗り出す。

㈱ハンファは25日、韓国航空宇宙研究院(以下、航宇研)と2025年までに80億ウォン(約7.8億円)を投入し、「保存性二元推進剤推進機(저장성 이원추진제 추력기)」を共同で開発すると発表した

推進機は、衛星の軌道修正、姿勢制御などを担う。衛星の寿命に直結するため、「人工衛星の心臓」と呼ばれる。

地球の重力や他の惑星の引力が衛星の運航を継続的に妨害するが、衛星は頻繁に推進機を作動することで、軌道と姿勢を正すことができる。これまで韓国で静止軌道衛星に適用された二進推進剤推進機は全てドイツなどの海外企業の製品に依存してきた。

今回、ハンファと航宇研が開発に乗り出した推進機は、静止軌道衛星が長期間安定的に任務を遂行することができるようにする「保存性二元推進剤」システムが適用される。

静止軌道衛星は、発射体から分離した後、ミッション軌道まで自体推力で上昇しなければならず、15年以上、極限の宇宙環境で動作する必要がある。

二進推進剤は、燃料と酸化剤を異なるタンクに貯蔵する二元方式で、燃料の量調節が可能で効率が高く、多くの燃料を長期間保存することができる。

ハンファの防衛部門キム・スンモ代表取締役は、「民間主導のニュースペース(New Space)時代を目前に控え、100%海外に依存していた重要な技術を国産化するということで意味が大きい」と述べた。

航宇研は、科学技術情報通信部主管の先端宇宙部品の国産化プロジェクトである「スペースパイオニア(pioneer・パイオニア)事業」を進めている。今回の推進機開発事業は、今年始められる10の課題の一つである。

ハンファは90年代半ばから衛星の単一推進剤推進機を生産し、技術力を蓄積してきた。納品された推進機は多目的実用衛星、次世代中型衛星などに装着され、現在も宇宙での任務を遂行している。
 
(構成:KOREA ECONOMICS編集部)
 
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