韓国で人気のスクリーンを使ったシミュレーションゴルフ技術の特許訴訟で決着がついた。
韓国最高裁3部(主審ノ・ジョンフイ最高裁判事)は、シミュレーションゴルフ韓国最大手であるゴルフゾーン(GOLFZON)が、同じく韓国企業であるカカオVXとSGMを相手にそれぞれ提起していた特許権侵害禁止請求訴訟の上告審において、カカオVXとSGMの手をあげた原審判断を棄却し、特許法院に差し戻したと発表した。
カカオVXはカカオの孫会社であり、シミュレーション技術を使ったゴルフアカデミー事業を行っている。SGMも同様だ。
ゴルフゾーンは2016年、両社が、自社の飛距離の調整技術の特許を侵害したとして特許侵害訴訟を提起した。ゴルフゾーンの特許は、ゲームでボールが置かれた地形条件とボールを打つマットの条件を考慮して飛距離を調整する技術である。
1審では、ゴルフゾーン川の主張を受け入れ、カカオVXとSGMの生産設備などを全量回収・廃棄し、ゴルフゾーンに約25億ウォンと14億ウォンの賠償命令を下した。
しかし、2審では、カカオVXのプログラムがフェアウェイマットで打つと場合にのみ地形条件とマットの条件をともに考慮して飛距離を調整しており、ゴルフゾーンの技術とは異なるとし、請求を棄却した。SGMの技術についても、地形に関係なく、あらかじめ決められた基本的なボールの速度の減少率にのみ適用しており、ゴルフゾーンの請求を棄却した。
しかし、最高裁は、両社の技術について、「最終的には地形条件とマットの条件をともに考慮して飛距離を調整することで、ゴルフゾーンの発明を侵害すると見るのが妥当である」とし、再びゴルフゾーンに軍配を上げた形だ。
日本でも浸透してきたスクリーンゴルフだが、韓国では既に広く普及しており、日本に進出した企業もある。
(参考記事:「イースター航空が売却、108億円で韓国ゴルフ場運営企業に…日本などからゴルフ客誘致へ」)