韓国が鉄道のブラックボックス「列車運行記録装置」を国産化へ 海外輸出も狙う

  • 2021年7月8日
  • 2022年11月21日
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韓国鉄道技術研究院(KRRI)は、列車のブラックボックスと呼ばれる「列車運行記録装置」の技術を韓国企業に譲渡したと、8日に明らかにした。これまで外国製を使ってきたが、これを国産化するための措置だ。海外輸出も狙っているようだ。

KRRIは韓国企業アールエフコムに同技術を今回譲渡した。同社は列車無線及び放送機器を生産し、現代ロテム、タウォンシス、宇進産電など韓国の鉄道車両メーカーに納品する中小企業である。

列車運行記録装置は、列車運転中の速度、方向、時間、制動など、すべての運行情報をリアルタイム記録する装置だ。様々な運行情報を収集・記録するため、過酷な環境でも履歴情報を完全に保護できるよう強固に作られている。飛行機事故でブラックボックスが真っ先に回収されるように、列車事故時にはこの列車運行記録装置が使われる。
 

(写真:KRRIが公開した列車運行記録装置の試験の様子)
 
これまで韓国の鉄道メーカーは、外国製の製品を適用していたが、これを国産化するためKRRIは今回の措置を行ったという。

開発装置は、国際規格に基づいた国際互換性を確保した。インターフェース部分を標準化開発、しすべての列車に対応できるようにしたとのこと。鉄道車両別開発コストを削減して価格競争力も加えたという。

データの損失を防ぐためのメモリの二重化設計、瞬間停電対比機能をメモリ部分に適用したのも特徴である。

KRRIは、実際の鉄道車両にこれを適用するために、鉄道車両技術基準参照規格に沿った電子制御機器の試験や火災、衝撃、液体浸透、貫通など、さまざまな性能試験を行ったと説明した。

キム・ジェウォンKRRI先任研究員は「今後も、高信頼性列車運行記録装置に記録された運行と事故の保存データに人工知能(AI)技術を組み合わせた自動化分析ツールを追加開発し、技術競争力を確保する計画だ」と語った。

ハン・ソクユンKRRI院長は「世界最高水準の安全な鉄道システムの実装のために技術開発を強化する」とし「列車の運行記録装置のように、国際規格との相互互換性を確保した技術を開発し、海外市場への進出と先取りを一層努力する」と伝えた。
 
(参考記事:「韓国ハンファが人工衛星の核心部品を国産化へ 政府機関と共同で「保存性二元推進剤推進機」を開発」)
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