「中国のAI産業は10年以内に米国を抜く」「市場規模は約8兆円に達する」韓国研究機関が分析

中国は2030年までに世界1位のAI(人工知能)大国になるため「AI崛起」戦略に拍車をかけている。中国のAI技術水準は、2020年基準で、米国を100とした場合85.8%にレベルに達しており、欧州(89.5%)に次いで世界3位の水準となっている。韓国は米国に比べ80.9%の水準に留まっている。
 
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韓国の国際貿易通商研究院(IIT)が発表した7日に公開した「中国のAI(AI)業界の動向と示唆点」によると、中国は2020年にAIと経済が完全に融合される元年として見ており、AI技術を産業構造の高度化と経済成長の動力として積極的に活用する計画である。中国政府は、2021年3月に政策決定機関である両会(两会)で可決された「第14次5カ年(2021〜2025年)企画と2035年の長期目標」において、2035年までに完成する7大ハイテク技術を提示したが、そのうちの最初の技術がAIである。

中国のAI産業は、中国政府の積極的な支援に後押しされ、飛躍的に成長している。中国AI産業の規模は、2020年に1500億元(約2兆5700億円)に達し、2019年から2025年までの年平均26.8%成長し、4500億元(約7兆67170億円)に達すると予想される。 2020年に引用された全世界のAIの論文のうち20.7%は中国で発表されたもので、中国は論文引用数で初めて米国を抜き世界1位となった。米国AI国家安全保障委員会(NSCAI)は、中国が10年以内に米国を超え、AIのトップ国になる能力と意志を持っていると分析した。
 

(画像:IITの報告書に掲載された図キャプション)
 
欧米は基礎理論と技術の研究に強みを持つのに対し、中国は付加価値の創出が簡単な応用分野において強みがある。中国は都市インフラ、医療、製造、輸送など、さまざまな分野にAIを活用している。中国は顔認識セキュリティ技術の開発と実用化においてグローバルトレンドを主導している。中国は急速な人口の高齢化、人口比で不足する医師数、医療施設の都市集中など様々な社会問題を解決するためにも、AI技術を積極的に活用している。中国の自律走行車市場も、プラットフォーム企業や、自律走行車専門機関、完成車メーカー、自動車共有サービスプロバイダ間の熾烈な競争を通じて急速に成長している。

米国に次ぐ第2のAI大国に浮上した中国の成功要因は、▲ビッグデータによる競争力、▲14億の人口をベースにした巨大内需市場、▲政府の強い意志と中長期戦略に裏付けられた政策環境によるものだ。中国は政府の承認の下、幅広い個人情報の収集‧活用を可能にし、個人データへのアクセスが比較的容易である。中国は14億の人口をベースにした内需市場の可能性をAI技術開発の裾野拡大に活用している。また、国家レベルでの明確なビジョンを持ち、人材確保に総力を傾けた結果、大規模な資本と人材が集まり、市場が急速に成長している。
 
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