現代重工業グループの造船持株会社である韓国造船海洋は14日、液化天然ガス(LNG)運搬船を大挙受注したと発表した。
韓国造船海洋は、バミューダ島と欧州の船主から合計9,112億ウォン(約900億円)規模の超大型LNG運搬船4隻の建造契約を締結したと、この日公示した。
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今回受注した船舶は、長さ299m・幅46m・高さ26m規模の超大型船で、蔚山現代重工業と全羅南道霊岩の現代三湖重工業でそれぞれ2隻ずつ建造され、2025年の後半まで船主に順次、引き渡される。
韓国造船海洋は、今回の契約で、現在までに合計163隻、148億ドルを受注し、年間目標149億ドルの99%を達成した。
今年はまだ上半期が終了したばかりの次期にも関わらず、一年分の受注目標をほぼすべて満たしたと同社は強調した。
また、外信などによると、韓国造船海洋は、世界最大のコンテナ船会社ムスクからメタノールを燃料として使用するコンテナ船の受注を協議しており、今年の目標の早期達成は既成事実化された業界関係者は伝えた。
他の韓国の造船企業も目標の達成が近いようだ。
サムスン重工業は、現在までにLNG運搬船6隻、コンテナ船38隻、原油運搬船7隻の計51隻(65億ドル)を受注し目標受注額(91億ドル)の71%を達成した。
大宇造船海洋もコンテナ船16隻、超大型原油運搬船11隻、超大型液化石油ガス(LPG)運搬船9隻、LNG運搬船1隻、大型洋上風力発電機設置線(WTIV)1隻、浮体式石油生産・貯蔵・荷役設備(FPSO)1基の計39隻、55億ドルを受注し、今年の目標(77億ドル)の71.4%を満たしている。
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