サムスンが韓国のBTX企業「ヒュジェル」を買収か サムスンバイオと相乗効果…韓国紙報じる

サムスンが韓国のボツリヌストキシン(BTX)企業であるヒュジェル(Hugel)を買収するとの報道が出ている。サムスンは過去2017年に、米国の自動車電装メーカーである「ハーマン」を買収しており、それ以外4年ぶりとなる買収案件になる可能性がある。
 
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20日、韓国経済新聞は投資銀行業界への取材を基に、「サムスンは最近、ヒュジェルの入札に参加することに決定し、デューデリジェンスに着手した」とし、「サムスンのヒュジェル買収推進は、バイオ事業の強化戦略とみられる」と報じた。

ヒュジェルは2001年に設立された韓国1位ボトックスメーカーだ。市場シェア約50%を持つ。2010年に世界で6番目にボツリヌストキシンの開発に成功した後急成長した。

ヒュジェルはフィラー(filler)など単純美容製品だけでなく、保有している技術力を活用して、今後、小児脳性麻痺、脳卒中の治療および緩和剤などのバイオ医薬品製造企業に成長することができるとの評価を受けている。

韓国経済新聞は、「ヒュジェル引数に成功した場合、サムスンバイオロジックスとの相乗効果も期待される」とし、サムスンバイオロジックスを中心としたバイオ医薬品(CMO)事業とヒュジェルを中心軸としたエステ事業を加えることで、サムスングループのバイオ事業能力を一層引き上げることができると分析した。

ヒュジェルの買収には韓国GSグループとSKグループなども参戦を検討しているとされる。ヒュジェル大株主であるグプライベートファンド・ベインキャピタルは、「当初随意契約方式で静かに買収者を見つける計画だった」が、「しかし、買収希望者が殺到し、制限競争入札方式に旋回している」と同紙は言及。希望売却価格は2兆3000億ウォン(約2200億円)水準であると伝えられた。

サムスンに関しては、現金資産が約11兆円に上ることから、以前から他企業の買収可能性が取り沙汰されていた。今年1月には、中核事業である半導体分野で、日本のルネサスや蘭NXPの買収可能性が報じられたが動きはない。
 
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