韓国国防科学研究所、リヨセル系炭素繊維の製造技術を国産化 「ロケットなどの耐熱材料を独自技術で確保」

  • 2021年7月27日
  • 2022年11月21日
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韓国の国防科学研究所(ADD)は、世界で初めて連続式超高温熱処理技術を適用して、リヨセル系炭素繊維の製造技術を開発したと27日に明らかにした。

これにより韓国は、宇宙発射体と誘導兵器システムの推進機関の重要な要素である耐熱材料を、独自の技術力で確保することになったという。
 
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リヨセル系炭素繊維は、木材パルプベースのセルロース系繊維を、炭化工程を通じて開発した結果物であり、3000℃以上の高温と高圧、高速条件で、優れた断熱と熱構造を備えている。

これまでは、国産技術力の不在で全量を輸入に依存してたとのこと。

これを克服するためにADDは、過去2017年から発射推進機関の運用に不可欠なリヨセル系炭素繊維を韓国内の技術で独自開発する研究に着手し、リヨセル系炭素繊維の製造に必要な触媒化合物含浸と超高温連続式黒鉛化熱処理技術を今回開発に成功したと説明した。
 

(写真:ADDが開発したリヨセル系炭素繊維/ADD)
 
触媒化合物含浸と超高温連続式黒鉛化熱処理技術は、木材パルプから抽出したリヨセル系繊維が高温を加える過程で焼けてしまわないよう、化合物の処理をした後、繊維の炭素含有率が99%以上なるように2200℃以上の高温で不純物を除去する熱処理過程を経た製造工程をいう。
 
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今回ADDが開発した技術は、宇宙発射体と誘導兵器システムの推進機関に適用される耐熱部品であるリヨセル系炭素繊維の技術的独立を成し遂げた成果であり、今後、世界の宇宙発射体事業を狙った海外輸出にも貢献できるものと期待されている。

ADDは、「発射体推進機関に適用されるすべての耐熱材料の完全な国産化を目指して研究を続けている」とし「核心装備の国産化と超断熱耐熱部品の開発を通じて、世界最高水準の技術力を確保するために研究を集中していく予定」であると明らかにした。
 
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