米連邦裁判所 対北朝鮮制裁違反でシンガポール人所有のタンカー没収…最長20年懲役も

  • 2021年7月31日
  • 2022年11月21日
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(画像:米司法省が30日に発表した当該記事キャプション)
 
米国ニューヨーク州南部連邦裁判所は30日(現地時間)、国連の対北朝鮮制裁に違反した疑いを受けていたシンガポール国籍者所有のタンカー「カレーゼス」(M/T Courageous)を没収する判決を下したと、米司法省が発表した。
 
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同タンカーは瀬取り(洋上において船から船へ船荷を積み替えること)と北朝鮮への直接輸送を通じて石油製品を不法に北朝鮮に輸出するために使用された疑いがもたれていた。このタンカーの所有者は、シンガポール国籍のクォ・ギソン(Kwek Kee Seng)被告である。

ニューヨーク州南部連邦検察が裁判所に提出した訴状によると、クォは2018年2月から昨年3月までの間、「カレーゼス」号の石油を海上で北朝鮮船舶に積み替える方式(瀬取り)で渡した容疑を受けていた。

また、2019年9月には、カレーゼス号の位置追跡装置を無断で切り、北朝鮮船舶「セビョル」号に少なくとも150万ドル分の石油を移し替えるシーンが衛星で捕捉された。さらに同年11月には、北朝鮮の南浦港に停泊した姿も捕捉された。

この過程でクォ被告は、複数のペーパーカンパニーを運営し、国際船舶当局を騙り、カレーゼス号を他の船舶であるかのように装ったというのが検察側の説明だ。

クォ被告が船舶と石油を購入する費用につてもマネーロンダリングの疑いが適用された。対北制裁容疑とマネーロンダリングの疑いがすべて認められれば、それぞれ最大20年ずつの実刑を受けることになるという。
 
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検察はクォ被告に対する刑事訴追手続きと共にカレーゼス号の没収訴訟も起こしていた。

米国政府は2019年にも北朝鮮の石炭約2万5千tを違法輸送した疑いで、貨物船「ワイズアーネスト」号を押収し、裁判所の承認を経て売却している。
 
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