韓国でキムチの中国語新表記に抗議の声 「亡国的で事大主義的な発想」 大統領府請願に6,600人

  • 2021年8月3日
  • 2022年11月21日
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韓国国民が、キムチの中国表記変更に抗議の声を挙げている。

先月22日、韓国の文化体育観光部(省)はキムチの中国表記を「辛奇」に変えるという内容を盛り込んだ「公共用語の外国語翻訳と表記ガイドライン」の改正案を行ったが、これに対する反発が起き、大統領府への請願にまで発展した。

中国語表記変更の背景には、キムチの起源が中国四川の漬物「泡菜(パオサイ)」にあるという論争が起きており、これに韓国では大きな反発が起きていた。そのため、キムチの表記を「泡菜」から、「辛奇」に変更したとみられている。
 
参考記事:韓国政府がキムチの中国語訳規則を改変 起源論争の「泡菜」と対置させず 
 
しかし、2日、韓国大統領府(青瓦台)国民請願掲示板には「《キムチ》の中国語表記を《辛奇》に変えるという文体部の発表を撤回すべき」というタイトルの請願文が掲載された。

請願人は。「韓国の固有名詞を中国の人々がどのように書いて、どのよう読み取るかは、完全に彼らの問題だ」と強調。
 

(画像:韓国大統領府の国民請願掲示板に投稿された当該文キャプション)
 
請願人は「何百年もの間、使用してきた私たちの誇り高い固有名詞であるキムチを《辛奇》と呼ぶべき理由は何か」とし、「文体部は決定を撤回しなければならない」と主張した。

請願人は、「これは、ややもすると韓国が《キムチ》という言葉を放棄し、《辛奇》という新造語を使用することにしたという誤解を生むことになりうる。また、キムチと同様の新商品《辛奇》を開発したと誤って理解することもありうつ」とし、「キムチという固有名詞で世界に既に広く知られているのに、突然名前を変え《辛奇》と命名しなければならない理由がない」と述べた。

続けて、「どの社会、どの国でも、自分たちにはない文化を理解しやすいように命名するために、自分の文化に最も近い用語を選択する」とし、「今としては、《韩国泡菜》という用語を使用して、括弧で[Kimchi]という英語の発音表記を併記するのが一番妥当である」と付け加えた。

請願人は「私たちが立ち上がって《キムチ》という固有名詞の固有の発音を捨ててまで《辛奇》という新しい名前をつけるのは、私たちの誇りを自ら捨てる愚かな仕打ちであり亡国的で事大主義的な発想」であるとし、「撤回しなければならない」と強調した。

この請願は、3日の9時50分現在、約6,600人の同意が集まっている。
 
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