LGディスプレーが日本の鉄道会社に透明OLED(有機EL)パネルを供給したことが確認された。
10日、東亜日報は日本のデジタルサイネージコンソーシアム(DSC)への取材をもとに、「東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は、4月にLGディスプレーが生産した透明OLEDを観光列車に試験搭載した」と単独スクープした。
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LGディスプレーは、全世界で透明OLEDを量産する唯一のメーカーだ。昨年は中国北京などの主要都市の地下鉄に鉄道用透明OLEDを供給している。地下鉄ではなく、地上を行き来する列車に透明OLEDを適用したのは、今回のJR東日本が初めてである。
(画像:LGディスプレーの鉄道用透明OLED)
東亜日報は、「JR東日本は、日本秋田県から青森県まで運行する観光列車車窓を約55インチサイズの透明OLEDに変えた」とし、「通常時は外の風景を見せてくれる車窓が、有名ランドマークや観光名所が表示された関連情報が画面に浮かぶ。天気予報、路線図のような乗客に必要な基本的な情報から観光スポットの歴史的背景を解説する動画まで車窓を介して確認することができる」と伝えた。
JR東日本の透明OLEDは先月、日本DSCが主催した「デジタルサイネージアワード2021」で優秀賞を受けた。DSCは「サイネージの新たな可能性を示して、未来志向的な事例」と評価した。
(画像:LGディスプレーの透明OLED)
公共交通機関に透明OLEDを活用しようとする試みは徐々に増えている。透明ディスプレイを活用すれば、コンテンツを結合する拡張現実(AR)を実装し、情報通信技術(ICT)を活用して高付加価値を創出することができる。既存の窓ガラスをディスプレイに置き換えた場合、スペース活用にも有利で場所や時間など合わせて広告を提供することができるという利点がある。
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