韓国に出店する海外ブランドらがホームページの地図案内で、韓国の「東海」を「日本海」と表記していると韓国紙が報じている。韓国は海の呼称をめぐって日本と争っている。
韓国左派系紙・京郷新聞13日、ディオール・イブサンローラン・グッチ・ヴィトン・プラダ・ブルガリなどの人気ブランド18カ所のホームページを調査した結果、ほとんどのブランドのホームページにおいて東海を日本海と表記したり、東海・日本海併記にケースでも日本海を優先して表記したりしていると報じた。
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また、これらのほとんどは、英語・日本語などの外国語を問わず、「独島」を「リアンクール岩礁」と表記しているとのこと。リアンクール岩礁は、日本の「竹島」でも韓国の「独島」でもなく、他国政府や国際機関などが(どちらにも加担しないという意図で)用いる名称だ。
シャネル・グッチ・ブルガリ・モンブランなど人気ブランド品・ファッションブランドのホームページのほとんどが、店舗を示す地図ページにおいて、「日本海」と表記していると同紙は伝えた。
京郷新聞は、ファッションブランドらこのような表記をする理由について、「Googleマップを使うからだ」と説明している。Googleマップは、韓国語IPで接続すると「東海」で表記されるが、韓国以外の海外IPで接続すると「東海」と「日本海」が併記され、うち「日本海」を優先する併記がされるという京郷新聞の説明だ。
歴史問題などで海外広報を積極的に行っている市民団体バンク(VANK)はこれと関連し、「10年以上もGoogleに地図の修正を要求しているが、確実に変えてくれていない」と京郷新聞に説明したとのこと。VANKは先日、萩にある松下村塾についても吉田松陰が征韓論のルーツになる構想をしていたことから、これをユネスコに告発している。
ちなみに本紙編集部がGoogleマップに日本IPで接続したところ当該地域は「竹島」と表記されるが、言語設定を韓国語に変更したところ「独島」(漢字)で表示された。併記はされていない。
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