韓国が「ロボット搾乳機」を国産化 外国産の60%価格

  • 2021年8月18日
  • 2022年11月21日
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韓国農村振興庁は、民間企業などと共同で、人の力なしに家畜の搾乳ができる「ロボット搾乳機」の国産化に成功したと発表した。

酪農家が乳牛1頭に投入する年間労働時間は約71時間である。その中42%であたる30時間が搾乳作業である。今年2月基準、韓国で輸入された外国産のロボット搾乳機は153台であり、これは韓国酪農家全体の約2%の水準である。外国産の搾乳機は高価(3千万円いじょう)で、初期投資額と維持管理費が高く農家の負担になってきた。また、故障や異常が生じたとき、迅速な事後管理を受けるにも困難があった。
 
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国産化されたロボット搾乳機の農家普及価格は外国産比で60%水準であり、初期投資額の負担を下げた。消耗部品は市販の製品を使用するようにして外国産の半分水準の維持管理費で運営を可能にしたという。
 

韓国で国産化されたロボット搾乳機/韓国農村振興庁
 
これまで国内のロボット搾乳機の国産化は2回試みがあったが、システム駆動速度やロボットアームの開発などに困難があり成功しなかった。今回、3回目の試みで国産化に成功した形だ。

今回の開発では、3Dカメラを利用した乳首認識技術を適用し、精度とシステム駆動速度を高めた。また、国産産業用ロボットアームを利用することで安定性を確保し、コストを削減することができた。

同技術18件の特許出願と登録もされた。1日搾乳可能回数や搾乳時の滞留時間など搾乳性能において外国産と同様の水準であるという。

これまでロボット搾乳機で生産された生体情報は、海外のロボット搾乳開発会社に送られ、韓国で活用することが難しかった。しかし、国産ロボット搾乳生体情報は、農村振興庁農業ビッグデータ管理システム(ABMS)にリアルタイムで連携‧保存されることから、国内のデジタル精密酪農技術の開発に活用されることが期待される。

開発されたロボット搾乳機は2022年5カ所でモデル事業などを経て、2023年から本格的に農家に普及する予定である。

農村振興庁バク・ボムヨン国立畜産学院長は「国産ロボット搾乳機は労働力を削減し、酪農家の生活の質を向上させることができるのみならず、国内のデジタル酪農を早めることができるだろう」と述べた。

国産ロボット搾乳機実証試験を行った農場のパク・チャンギュ代表(京畿道華城市)は、「ロボット搾乳国産化は外国産ロボット搾乳機の価格負担、メンテナンス管理コストの問題などを解決して酪農家の収益性の改善に役立つだろう」と伝えた。
 
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