サムスン電子は25日、240兆ウォン(約22.5兆円)規模の大規模な投資を今後行うと発表したが、以前から噂されていた車両用半導体メーカーNXP(オランダ)の買収は断念したとの報道が出た。
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サムモバイルは24日(現地時間)、サムスン電子がオランダの半導体メーカーNXP買収戦から撤退すると消息筋を引用して報道した。
サムスン電子は、NXPの時価総額浄書により、その買収価格が680億ドル(約7.5兆円)までが上昇したことから買収放棄を検討している。
サムスン電子はそれでもNXP買収に足る十分な現金を保有しているが、各国政府が独占懸念から拒否権を行使する可能性も考慮したとみられる。
サムモバイルは「NXPはサムスンの購入リストにあったが、落ちた。買収にはあまりにサイズが大きくなった」というサムスン電子の関係者の意見を紹介した。NXPとサムスン電子の市場シェアを考慮すると、中国など一部の国の合併承認が難しいという予測も出ている。
NXPは、フィリップスから分社した半導体メーカーであり、車両用半導体を主に生産している。サムスン電子がNXPを買収すれば、自動車分野はもちろん、5GやIoTなどの分野でもプレゼンスを強化することができる。
現在、自動車業界は、車両半導体の供給難により産削減が続いている状況だ。
NXP買収に関しては、企業価値の高騰から、韓国メディアでも撤退節が浮上していた。
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