韓国人の反中感情の高まりは、韓国メディアの偏向報道であるとの批判が中国から出ている。
中国福建省泉州市当局の公式SNSは、「韓国の若者たちの反中感情の高まりは、韓国メディアの偏向報道と両国国民の歴史教育の違いから始まった誤解のせい」と指摘した。韓国メディアも報じた。
参考記事:韓国紙「米日と共に明らかな反中戦線に立とう」「文政権は綱渡り外交」
これらに先立ち、江原道春川市と洪川郡に建設される予定だった「韓中文化タウン」(別名チャイナタウン)事業が韓国内の反中感情の高まりによって建設中止の危機に瀕していることを取り上げ、韓国内に嫌中感情が存在する代表的な事例として挙げた。また、韓国リサーチが最近行った「韓国の反中意識調査」の結果で回答者の58.1%が中国を「悪に近い」と評価し、韓国の20~30代が日本よりも中国をより嫌いと答えたことを非難した。
このような韓国内反中感情の高まりについて泉州市当局は、「両国の友好国に不必要な敵意は、両国に不利に作用するだけだ」とし、「このような状況で、韓国の文化、エンターテイメントと対中国貿易の輸出は大きな悪影響を受けるしかないだろう。両国は敵意を軽減し、友好的な交流を続けなければならない」と指摘した。また、「現在の韓中間の世論は、虚偽報道と悪意のあるで歪曲された誤解によって困難に陥っている」との懸念を示した。
また、韓国内の反中感情のと中国人に対する恨みの感情の主な原因は、米国政府によって始まったとも指摘した。泉州市当局は「多数の韓国大統領選挙候補が、中国への憎悪を助長している」と批判した。米中対立の状況のなか、韓国人の多くは米国発のニュースを信頼する傾向があると指摘した。
それとともに「最も解決しなければなら重い問題は、現在の韓国内メディアの親米性向の偏向報道」としつつ、「両国は誤解を解き、友好的な発展を持続することによってのみ国家間の進展した発展を遂げることができる」と重ねて強調した。
この報道を見た韓国のネットユーザーからは、
「…我が国が分断された理由は誰のせいなのか?中国から嫌いだからではなく、中国共産党が嫌いだからそうなるんだよ…」
「中国が韓国に強く当たるのに反中感情が大きくなるとか何だとか、何言ってんの?…」
「…加害者のくせに被害者コスプレで怒るとか誰かさんみたいだな」
「自分たちが何をやらかしたが分かってないようだな」
「ヤクザみたいな事しておいてヤクザを好きになれと…」
「世界各国で反中感情が広がっているのに、それさえも言論のせいなら全世界の言論がそうなんだろう」
などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
参考記事:韓国国営放送「中国のゴリ押しと無礼が怒りの中心」「一方が損して我慢する関係」