先月9日、駐日ドイツ大使館はTwitter公式アカウントを通じて「1945年8月9日、広島原爆が投下され、三日後には別の原爆が長崎を壊滅させた」とし「私たちは、すべての数十万人の犠牲者を追悼する」という内容の投稿を掲載した。
続けて、「広島と長崎は核戦争の狂気を物語る象徴的存在です」であるとし、「発端はドイツと日本のナショナリズムと軍国主義によって始まった戦争だった」という趣旨の投稿をした。
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同投稿には日本人とみられる数千人の返信が付き、ドイツ大使館のアカウントに反論を始めた。彼らは「日本の戦争は欧米の侵略に苦しんでいたアジア諸国の自由独立を勝ち取るための戦いだった」「あなた方が起こした大虐殺と日本の戦争は本質が違う」「日本はナチスのように虐殺なんてしていなかった」などの主張が展開された。
韓国の人気YouTubeチャンネル「channel CKOONY」はこの件について、在韓ドイツ人がどのような反応を見せるかインタビューし、先月29日に放映している。
インタビューに答えたドイツ人4名は、半ば呆れた様子で「核攻撃を受けた理由を考えたことは無いのか?」「歴史教育が足りないのではないか?」「なぜ欧州諸国から侵略されていない日本がアジアの国を開放しに行くのか?」などと答えている。
インタビューに答えたドイツ人は、日本への原爆投下による犠牲者には気の毒だと思う」としつつ、ドイツ大使館に反論した日本語投稿者に対しては、「なぜ核攻撃を受けたのか考えたことは無いのか?」とし、「日本に問題があったのでは」と反問した。
彼は「日本は過去を認めず、常に問題が無いように振舞っているが、ドイツは常に謝罪し過去の過ちを認めている」と比較した。続けて「戦争中に日本が韓国で実際はドイツの虐殺に匹敵する残忍な人体実験を行った」(※731部隊による実験)とし、「ドイツがやったことと大きく違うように見えない」と呆れてみせた。
他のドイツ人は、「日本軍によって全アジアだけでなく、全世界が白人の植民地奴隷から解放された」という日本語コメントに対し、「日本はヨーロッパから侵略を受けていない国の一つであるが、突然他国の心配をしだのろうかという疑問が生じる」と述べた。
また、「ドイツでは《そのようなことがなかった》と否定する人はいない」とし、「(ドイツは)高校の義務教育で(過去のユダヤ人)収容所を見学するが、日本では教育もせず、なかったことにするから、このようなことが起こる」とし、歴史観を指摘した。
ドイツのホロコーストと日本の戦争は本質が違うという日本語コメントに対しては、「誰が戦争を起こしたのか?誰が人を捕まえて生体実験をしたのか」「(生体実験は)ホロコーストと同じことだ」と訴えている。
他のドイツ人は、日本が戦争を起こした理由を詳しくは分からないが、「日本は政治的抑圧がひどい国だったこと、領土拡張のために韓国を攻撃し、太平洋全体にも(拡大して)ドイツとも同盟国だったのに、なのに自分たちは戦争を始めなかったと言うのは…」
ドイツ人たちは、総じて否定的な反応をみせており、「反論するのも疲れる」「オタク君たち、正気に戻れ」「想像以上に妄想がひどいな」「(歴史を否定する)日本らしい行動をした」など強めの言葉を感想の最後に付け加えている。この点について、演出側から「怒れ!」という言葉が投げられたようにも動画では聞こえたが、演出側によると、出演者のドイツ人男性によるものだと説明された。
韓国人演出者は番組の最後で、「この問題は日本人自らが自分の首を絞めているのではないかという、そんな印象を持つエピソードだ」と伝えた。
この番組は韓国人の琴線に触れたのか、多くの韓国人視聴者からコメントが寄せられている。(以下)
「ドイツは歴史をまなび再び失敗をしないよう努力するから尊敬できる。しかし日本は歴史を国民に全く教えず、漫画ばかり読ませて国民を馬鹿につくることに成功」
「まさに韓国人たちが日本を嫌う理由だ。自ら罪を認めることさえしたら、ここまで韓国と日本の関係が悪くはならなかったろうに…」
「日本は戦争を起こしたことを反省するのではなく戦争に負けたことを反省する国です。その証拠に戦犯者たちを祀った靖国神社を参拝すること」
「日本は変わらないよ。相手が弱点を見せたら攻撃する…」
「ドイツ人たちの反応は予想したとおりだった…」
「アジアの植民地解放:独立国であった中国や韓国をなぜ攻撃するのか?」
「ドイツは本当に哲学が息づいている国だ…」
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