韓国紙「韓流敵視は中国の国家像に反したから」「トルコやパキスタンも規制動き」

韓国紙が中国の「韓流アイドル排撃」について分析し、それが中国の国家権力にとって不都合なものとなっていると報じている。同じ論理により、韓流アイドルは中国以外の国でも規制や敵視の対象になり始めていると伝えた。

韓国日報は11日、イ・ヒョンウ記者の分析記事『中国政府はなぜ《韓国産イケメン》を規制対象にするのか』を掲載し、韓流アイドルが同地で排撃される背景を分析している。
 
参考記事:韓国国営放送「中国のゴリ押しと無礼が怒りの中心」「一方が損して我慢する関係」
 
イ記者は、中国政府が最近発表した大衆文化の規制措置が韓国のアイドル文化を狙ったとされる見方が出ている事について、「これら規制は、韓国より中国を舞台に活動する中国人芸能人の活動に大きな影響を与えると思われる」と断りつつ、「しかし、中国のインターネットを見ると、《娘炮》(ニャンパオ=女性っぽい男)や《韓風》など、すなわち韓国発流行の産物という主張は盛んに登場する」と伝えた上で、「中国政府が大衆文化の《否定的要素》と規定する根は韓国にある」とみる向きが確かにあることを指摘した。

中国では2010年代前半から大きな人気を集めた中国の若いハンサムな芸能人を「シャオシェンロウ(小鲜肉)」という造語で呼んでおり、イ記者はこれを「日本の《美少年》や韓国の《イケメン》文化が中国に輸入され登場し、化粧して髪を飾り中性服を着る男性のスタイルを指した」と伝えた。

イ記者は、「小鮮肉」が若者には人気だったのに対し、壮年層以上からは敵視され、頻繁に官営メディアからの攻撃も受けていたと指摘。「娘炮」という言葉もこの頃に出現し、卑下するための造語としてつくられたと述べ、「批判自体は決して突然出てきたのではない」と伝えた。

中国政府が「小鮮肉」を嫌がる理由として、イ記者は豪RMIT大学の中国文化専門の研究者であるユ・ハイチン教授の言葉を引用し、「中国の指導層が《強い男性性》を中国の国家イメージとの繋げようとするので、《小鮮肉》がみせる《女性的男性性》を好まない」「小鮮肉文化が中国の力を弱体化すると見ている」と伝えた。これに呼応するように中国のネットでは、「小鮮肉」の拡散は中国を弱体化させようとする欧米の陰謀という声も出ているという。

イ記者は一方で、K-POPがパキスタンやトルコでも「伝統的家族の価値と衝突」しているとし、BTSメンバーの誕生日を祝う(ファンによる)看板が 「同性愛を助長する」などの主張によりパキスタンで撤去されたことや、トルコ政府が「K-POPプが青年たちにとって家族の価値を否定し性のアイデンティティをおかしくさせるという主張を真剣に検討している」との現地メディア報道を伝えた。

また、西欧でも男性ネットユーザーを中心に「依然としてKポップスターを見下す文化がある」とし、「Kポップスターを見るとき、西欧でアジア系を見る枠組みがそのまま反映され、従来のマッチョな男性性とは異なる《軟弱な男性性》が見て取れるからである」と説明している。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「習近平は崇拝してもBTS崇拝してはダメなのは共産党体制への脅威になるからでしょ」

「そのイケメンらが軍にも行くことを知らないんだな」

「?韓国にはイケメンなんていないよ。むしろデカくて太った奴ばかりだけど…」

「…(韓国のそれは)中国のように女性の可愛さを転換させたものではないでしょ…」

「…どれだけ自信がなくて規制するのかと…」

「日本を見ろ。敗戦前後は韓国への蔑視観が社会全般を支配していたが、韓流文化と韓国文化がブームになり、韓国人と交際をしたい人までよく見られるほど韓国イメージが肯定的に変わった。韓国も同じだ。このように文化は観念まで変化させることができる非常に重要な要素であることから、体制を維持したい国々の(規制の)原因が伺える」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
 
参考記事:韓国紙「中国朝鮮族がコロナ支援金から除外され怒り」「税金はがっつり取るのに…韓国は不公平な国」

参考記事:韓国紙「中国の韓国合併が再現する」「文政権は自己検閲…エリートは資金攻勢で篭絡」

参考記事:中国国営紙「韓国スターは問題ある方法で中国ファンから金を稼ぐ」「芸能界浄化の対象に」