韓国紙が、日本の古事記の記述を考察した結果、天照大神(あまてらすおおみのかみ)が朝鮮半島出身であるとの記事を掲載している。
参考記事:韓国紙「日本は朝鮮に銃や大砲より恐い《植民教育》を植えた」「保守知識人に今も残る」
毎日経済新聞は16日、『日本の神話の中の《大神》は、古代韓半島の部族長か』を掲載し、このように主張した。
同紙は、日本最古の歴史書である「古事記」を取り上げ、「712年に発刊された古事記は、神話と伝説、日王(天皇)家の系譜と歴史を記録している」とし、「日本の王室では、ここに登場する邇邇藝(ニニギ=天照大神の孫)が初代天皇である神武の曽祖父であると主張する」と指摘。いわゆる「天孫降臨神話」が歴史的に天皇家を神格化するのに活用されてきたと伝えた。
邇邇藝が天照大神の勅命で、葦原の中津国を治めるために、高天原から筑紫(現在の九州地方)の日向の襲の高千穂峰へ天降ったが、そのときに三種の神器(草薙剣、八咫鏡、八尺瓊勾玉)を携えたと伝えられている。毎日経済新聞は「三種の神器は、韓国の青銅器遺跡、特にトルノルムドム(石棺墓・地中に石管形を作って埋める墓形式)でよく出土された遺物である」とし、「韓国の青銅器の主要一括遺物が日本の建国神話にも登場している」と指摘した。朝鮮半島から出土される石棺墓からは剣・鏡・勾玉の3点セットが発見されるケースが多いことを指している。
毎日経済新聞は、このことについて「韓半島から日本列島への単純な青銅器文化伝播だけを意味するではなく、支配階級の進出を示した証拠だ」とし、伽耶(かや)と百済(くだら)が日本国成立と発展に大きな影響を及ぼしたのはよく知られた事実であるとしつつ、「ところが、その前のはるか先史時代から韓半島勢力が海を渡って日本を支配したのである」と主張した。
同紙は、銅剣と鏡と勾玉を一緒に埋めるのは、いわゆる「韓国銅剣文化」のユニークな特徴であるとし、「銅剣は強力な権威の象徴として、鏡は太陽の神を表すと同時に天上と地上をつなぐ媒介だった。勾玉も入手困難な貴重な装飾品で高い身分の兆候であった」と説明した。そして3点セットが古朝鮮(紀元前)領域である中国東北部の墓でも発見されていることに言及しつつ、中国のそれとは様々な点で特徴が異なると伝えた。
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、
「はるか昔の韓半島人たちが日本に渡ったのだろう」
「…日本の三種の神器が今の韓国で出土されるものとあまりに似ているよな?」
「日本建国神話に出てくる女神の話が召西奴(ソソノ:高句麗始祖の妻)の生とよく似ているという主張はよく聞くな」
「岩の上にいる人だれ?」
などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
参考記事:韓国紙「文政権の《克日・先進国入り》発言は幼稚かつ誇張」「精神勝利法は国家を盲目にする」