17日に公開されたネットフリックスの韓国ドラマ「イカゲーム」が米国など14カ国で人気1位となり、英国など39カ国で同2位となる快挙を達成した。しかし、日本映画や漫画との類似性が指摘されている。
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韓国メディアなどによると、公開直後から韓国では、日本映画「神様の言うとおり」(2014)に似ているとの意見が多数挙がったという。
作品の中で奇妙な形の巨大な人形が出てくる所や、「綱引き」のゲームが同じであるとの指摘が相次いだ。同作が正式に公開される前から提起されていたと伝えられる。
「イカゲーム」のファン・ドンヒョク監督は15日、オンラインの制作発表会で「イカゲーム」が製作されるまでの過程を説明した。ファン監督は『トガニ』や『怪しい彼女』などのヒット映画を演出したことでも知られる。
ファン監督は「2008年の最初のデビュー作を撮った翌年に漫画喫茶にたくさん通った。サバイバル漫画を見て韓国式にしてみればどうだろうかと考え、2009年に台本を完成した。当時にも、馴染みが薄く、難しく、残酷で、《商業性があるのか》という言葉を聞いた」とし、「作品が難しく難解であるため、投資とキャスティングが難航した」と述べている。
また、「作品を撮る頃に《神様の言うとおり》と同じだという意見を聞いた」としつつ、「偶然の類似であって、誰かを真似たものではない。優先権を主張するなら私が先に台本を書いたので、私が先だ」と強調した。
「イカゲーム」に関しては、日本では、『カイジ』や『人狼ゲーム』『ライアーゲーム』などとの類似性を指摘する声もあがっている。
BBCコリアは23日、江南大学文化コンテンツ学科のアン・ジンギョン教授のオピニオンを掲載し、「素材やキャラクターの設定をそのままに沿っていけば剽窃と言えなくもないが、イカゲームはジャンルの文法を守りながら20〜30%の新しい要素を加えたものとみなせる」と伝えている。
これらの報道をみて韓国のネットユーザーからは
「面白くないわけではないが…カイジの方が良いわな」
「面白いけど…予想できる展開…」
「日本で最初にデスゲームジャンルが発展したが、視聴者の感情を大きく刺激はしなかった。イカゲームは、様々な人物の感情を生き生きと引き出し、大きな共感を得ている。最終的にはイカゲームにおいて韓国が、これまで日本のジャンルで不足していた普遍性と感情的な共感を正しく実装した。これが世界中でイカゲームが大ヒットした理由だ」
「世界中がKに夢中だ。日本や中国だけでなく、この分断国家にも少し目を向けてくれ」
「日本オタクどもは嫌っているが、一般人は面白がってるよね…」
などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
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