韓国のカップ麺容器からスチレンなど揮発性物質5種検出 当局「安全だが…熱い食品は注意」

韓国のインスタントラーメン容器から微量の揮発性物質が検出されが、衛生当局は問題ないとの立場だ。
 
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29日、韓国食品医薬品安全処(食薬処)は、カップラーメン容器・使い捨てカップ、蓋などのポリスチレン容器49点から、ポリスチレン製造時に原料や溶媒として使用され残留することがあるスチレン、トルエン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、n – プロピルベンゼンの揮発性物質5種を検出したとの結果を発表した。

昨年、韓国では新型コロナウイルスの影響で出前食品の市場規模が76.8%も急増し、それらが主にプラスチック容器で運ばれることから、プラスチック廃棄量も13.7%増加した。

ポリスチレンはカップラーメン容器、使い捨て飲料カップ、ヨーグルト、使い捨て弁当容器などに主に使用される材料であり、揮発性物質などの有害物質が検出される懸念は以前から出ていた。

揮発性物質は、沸点が低く、簡単に揮発する有機化合物であり、目や皮膚粘膜刺激、嘔吐、下痢を引き起こすことがある。二重スチレン・エチルベンゼン・イソプロピルベンゼンなどは、国際がん研究所において発癌性物質に指定されている。
 

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食薬処は、実際の調理と摂取過程における揮発性物質の溶出レベルを把握するため、一般的な使用条件よりも過酷な条件で揮発性物質を溶出して分析した。

溶出方法では、脂肪性食品は、n-ヘプタンで、25℃で1時間、アルコール食品は50%エタノールを70℃で30分、酸性食品は4%酢酸で70℃を30分、以外の食品は、水で70℃を30分で溶出した後に検査した。

実験の結果、検査対象49点のうち、使い捨て容器・カップなど8件のスチレンが微量検出されたが、人体の安全基準比では2.2%と低く、安全なレベルであったと食薬処は説明した。

カップラーメンの容器は、70℃の水で30分間溶出しても揮発性物質が検出されず、安全と判断されたようだ。

ただし、食薬処は、「ポリスチレン容器に熱湯を入れたときに問題はないが、揚げたての熱い天ぷら類を入れたり、電子レンジなどで加熱時に容器に変形が生じたり、穴が空くことがあり、油が多く熱い食品を入れることや、電子レンジで加熱したりすることがないよう注意しなければならない」と呼びかけた。

特にポリスチレン容器に加えて、紙を活用したカップラーメンの容器は、カップラーメンを調理するときは、「電子レンジ調理が可能」かどうかを必ず確認するよう呼びかけた。

食薬処関係者は、「国民が使い捨て容器などを安心して使用するのに役立つことを期待している」と述べた。
 
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