ネット動画サービスやウェブ漫画市場が急成長するなか、韓国でこれら作品のオンライン著作権侵害が3年間で25%急増したことが分かった。
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14日、国会文化体育観光委員長であるイ・チェイク議員(野党)が韓国著作権保護院から提出を受けた資料によると、オンライン違法コピーの是正勧告措置は、昨年69万4千560件となり、2017年比で25.2%増加した。
著作権保護院は、2017年から今年8月までに、オンライン違法コピーの摘発において合計283万7千634件の是正勧告を出した。
このうち、「警告」措置が145万3千484件(51.2%)で最も多く、「アカウント停止」は873件(0.03%)に留まった。
コンテンツ分野別では、放送・映画などの映像が全体の64.3%となる182万3千224件で、漫画(28.1%)、音楽(5.0%)。出版(3.0%)、ゲーム(2.4%)、ソフトウェア(2.2%)の順だった。
単一コンテンツでは、日本の漫画「ワンピース」が放送および漫画分野で合計8万2千752件も摘発され最多となった。
日本の作品では他にも「名探偵コナン」が放送分野で合計6万7千474件摘発され、「ワンピース」に匹敵した。「キングダム」も摘発が多く、1万2千931件だった。他にも「ナルト」(9千853件)、「ブリーチ」(5千329件)など日本発コンテンツが上位を占めた。
音楽では、防弾少年団(4千195件)、映画では「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」(6千348件)が最も多く摘発された。
イ・チェイク議員は「違法著作物の迅速な取り締まりと是正措置が行われるように監視システムの改善と取り締まり人材の拡充が急がれる」と話した。
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