韓国紙「台湾TSMCが一転、米に機密情報提出へ…」「サムスンへの風当たりが強まる」

  • 2021年10月25日
  • 2022年11月21日
  • 通商

台湾紙が、米政府への機密情報提出を拒否していたTSMCが一転、提出を決定したと報じた。これを受け、韓国紙では(提出を躊躇する)サムスンへの風当たりが強くなると予想している。
 
参考記事:韓国紙「米政府が韓国企業を露骨に圧迫…半導体機密の要求続く」「《核心情報除外戦略》に赤信号」
 
24日、韓国有力経済紙マネートゥデイは、台湾メディアである中時新聞網を引用し、台湾TSMCが、米政府が提出期限とする11月8日までに、米商務省に対し、半導体在庫、注文、販売などのサプライチェーン関連情報を提出することを決めたと報じた。

TSMCはこれまで、顧客の機密保持を最優先するとし、米政府への資料提出要求を拒否するとの立場を間接的に示していたが、報道が事実なら、一転態度を変えたことになる。

去る9月23日(現地時間)に、米商務省は、サムスン電子、SKハイニックス、TSMC、インテルなどグローバル半導体メーカーに対し、製品別の売上高、在庫や注文、出荷など具体的な情報を11月8日までに提出するよう要求していた。

営業秘密を含むこれら情報がライバル企業である米インテルなどに流出すれば、サムスンやSKにとっては致命的なダメージになることから、韓国メディアではこれに懸念する見方が大勢だった。しかし、無下にこれを断れば、米中対立の最中、米政府を刺激する可能性もあり、機密情報を除いた情報のみを提出するとの「戦略」も議論されていたところだ。しかし、米政府の狙いが、半導体サプライチェーンを再び米国にシフトさせるものであれば、こういう小手先の方法は通用しないとの見方も同時に浮上していた。
 

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そのような中、TSMCが一転、機密情報を提出するとの今回の報道をマネートゥデイは注目している。同紙は、中時新聞網をもとに、「TSMCの関係者は、米国商務省の資料を提出するのは半導体需給難の解決に協力するためのもので」あると述べたとし、「顧客の機密情報を絶対公開しないとしていたものとは180度変わった態度だ」と伝えた。

その上で、「ファウンドリ1位のTSMCが上方を提出する場合、サムスン電子が受ける圧力も大きくなる」とし、去る21日(現地時間)に米商務省が、インテル、GM、インフィニオン、SKハイニックスなどが関連資料を提出することにしたと明らかにしていることを挙げ、「残りの半導体メーカーにも直接圧迫している」と伝えた。

一方で聯合ニュースは25日、韓国政府がこの問題で米政府と直接交渉すると報じた。聯合は「(韓国)政府が、米国政府の半導体の情報提出要求や鉄鋼関税など、通商懸案対応のために、対米接触活動を続けている」とし、産業省(産業通商資源部)のキム・ジョンイル通商秩序戦略室長が25日から米ワシントンを訪問し、米政府と議会の要人に接触すると報じた。

韓国はヨ・ハング通商交渉本部長がキャサリン・タイ米USTR代表との面談の際に、同問題について懸念を伝えたとされるが、その後に米商務省が「軟化」した気配はなく、むしろ姿勢を強めていることから、米韓間の半導体機密情報をめぐる交渉は難航している可能性がある。

 
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「無言の窃盗犯たち」

「右派のトランプもそうだが、左派バイデンも泥棒」

「…聖書を信じる白人は、嘘、詐欺、二股を最も嫌う。韓国政府が米国側にもっと早く立たなければならない。そして企業はどのようなことがあっても着実に技術開発しろ。実力がなければ、米国やその他の国が相手にしなくなる」

「米国が過去70年、他国を助ける間に、米中産層が崩壊したため、大手企業や工場を米国内に誘致し、米国の再生をはかろうとしている。中国は米国に邪魔されたから報復をするはずdが、韓国がぼんやりと中国の隣に立っていれば、怒りを被る確率が高い」

「米国のペットになれということさ」

「アップルカーもそうだが、半導体も東洋は下請けレベルに落とされるぞ。とはいえ最も生き残れる国は徹底した親米国家なのだろう」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
 
参考記事:韓国紙「台湾TSMCの日本進出はソニー技術者を奪う狙い」「政府の一方的補助金は国民不利益に」

参考記事:韓国紙「同盟国でも半導体で米とは一線を」「バイデン政権は半導体に無見識」

参考記事:韓国紙「米国はなぜクワッド招待状を韓国に送らないのか」「日本が韓国排除ロビーを公然と…」