韓国紙「超電導技術で韓国が最下位圏から世界トップに」「日本のように開発しても市場奪われるな」

  • 2021年10月29日
  • 2022年11月21日
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韓国紙が、自国企業が超電導分野で世界トップクラスに躍り出たことを称えている。技術水準で最下位レベルからの逆転であると強調した。
 
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マネートゥデイは28日、韓国企業「LS電線」を取り上げ、その技術革新スピードを強調し、それにより、韓国が、国際エネルギー機構(IEA)が発行する白書において「世界初の超電導商用国」として認定されたことなどを伝えた。

超伝導とは、零下270℃近くで電気抵抗が消える現象をいう。この現象を利用すれば、電気を送る送電過程で失われる電気を「ゼロ(0)」にすることができる。超電導現象を活用して作られた電力ケーブルは、同サイズの既存の銅ケーブルより送電容量は5倍以上増やし、送電損失を10分の1以下に減らすことができる。

LS電線は韓国電力公社とともに京畿道龍仁市興徳エネルギーセンター(変電所)から近隣の新葛(シンガル)地域までの約1キロ区間に超電導ケーブルを利用した送電システムを構築した。マネートゥデイ紙は、「かつて技術力が30年遅れていると言われた超伝導後発国が成し遂げた驚きの歴史だ」と評価した。
 

画像:韓国に設置された超電導ケーブル/韓国電力公社
 
超伝導ケーブル技術は、韓国をはじめ、米国(ウルテラ)、フランス(ネクサンス)、日本(住友・古川)など世界中で4カ国5社だけが保有する。同紙は、「超伝導条件を満たすためにケーブル内部を極低温に冷却・維持する技術が核心である」と伝えた。

LS電線は2004年に世界で4番目に超電導ケーブルの開発に成功した後、11年後の2015年には世界で初めて直流80㎸級超電導ケーブル実証を完了し、「直流と交流技術を保有した唯一の企業となった」とマネートゥデイは強調した。

超伝導の送電分野でも、「米国は610m区間、日本は250m区間をそれぞれ実証研究するのに留まっているのに対し、韓国は龍仁興徳~シンガルの1㎞区間に超伝導送電網を商用構築した」とし、「20年も経たないうちに先進国に追いついたのだ」と説明した。

同紙は「超伝導ケーブル市場は韓国が遅れて飛び込んでグローバルトップ技術を確保した珍しい分野の一つ」「電線業界のグローバル強者である仏ネクサンスと2強構図を形成した」という業界関係者の意見を伝えている。またLS電線のように「ケーブルと付帯施設技術の両方を備えた競合他社は出にくい」との見方も強調している。

一方で同紙は、日本を引き合いに出して今後の課題について言及した。同紙は「問題は、日本のように市場(の小ささ)を理由に躊躇していると、いざ市場が開かれても技術主導権を奪われるのがオチだ」とし、「ディスプレイ分野でもOLED(有機発光ダイオード)技術は日本が世界で初めて開発したが、(当時)市場性が低いために追加投資を延ばした結果、韓国がOLED技術で主導権を占めた」と述べ、国を挙げた支援などを促している。

 
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「これぞK技術力」

「こういうのは国粋しても良いよね」

「LS電線頑張れ!」

「政府はしっかり支援してほしい」

「結局は税金を投入してほしいとなるのかな」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
 
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