韓国の著名料理評論家であるファン・ギョイク氏が、韓国人が食べるチキンの品質について批判的な見解を示した。ファン氏は「私たちのチキンが鶏肉の味が足りず、価格も高いという情報はほぼ全てのメディア・SNSで意図的に無視される」と主張した。
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2日、ファン氏は自身のFacebookに「世界のほとんどの国は3㎏前後の鶏肉でフライドチキンをつくるのだが、韓国はその半分の1.5㎏」とし「自分の価値観、信念、判断などにマッチする情報だけに注目し、その他の情報は無視する考え方は確証バイアスである」と批判した。ファン氏は3日現在もこれに関連する複数の投稿を行っている。
続けて、「私たちは韓国のチキン屋で売るチキンが世界のどの国のチキンよりも美味しいという価値観、信念、判断を持つ」とし、「メディアとSNSではこれにマッチするコンテンツを継続的に作り出すので、私たちはその情報に基づいて韓国のチキン屋で売るチキンが世界のどの国のチキンよりも美味しいという価値観、信念、判断をより強くする」と付け加えた。
また「確証バイアスから抜け出す道はただ一つしかない」とし「自分を疑う」ことであると強調した。
さらに、「鶏にはいくつかの品種があるが、ほぼ同じと見れば良く、アメリカでも韓国でも鶏の餌の飼料は変わらない」としつつ、「しかし、米国と韓国の違いはただ一つ、飼育期間だ。米国は40日、韓国は30日。私たちは《ひよこ》を食べている。しかも高い価格で」とした。
ファン氏は、韓国最大の鶏肉企業ハリム者と米国最大の食肉企業タイソン社の資料を比較した写真を投稿し、「平均体重だけ見るとタイソンが2.56キロ、ハリムが1.59キロだ。ハリムやタイソンが育てる鶏は同じ(種類のもの)だ」と指摘した。
その上で、「私たちは米国に比べて鶏肉の味が劣る高いチキンを食べている」と主張している。
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、
「…今こそ3㎏のチキンで開業すべきときだ」
「チキン一つ食べるために価値観と信念を論じないといけないのか…」
「世界で最も美味しいチキンは韓国ではないかもしれないし、チキン価格が高いのも共感するが、韓国のチキンが色々と特化しているのも事実だ。世界で最も美味しいチキンは自分の口に合うチキンだろう」
「焼肉は日本食だと言ってた奴があれこれ言うな」
「零細店主らが色々頑張ってチキンを売るのに、3kgで売れば店が回るとでも思ってるのか?」
「本当に不愉快な文章だ」
など、批判的なコメントが多く投稿されている。
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