北米で韓国産エノキダケのリコール(回収措置)が続いている。
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韓国紙によると、カナダ連邦食品検査局は最近、韓国メーカー「正一品」のエノキダケに対してリコール措置を下した。食中毒菌であるリステリア菌汚染の危険によるものというのが検査局の説明だ。
同製品はカナダオンタリオ州のスーパーなどで200gパッケージとして販売され、他の州でも流通した可能性があるという。検査局は該当製品を購入した場合、直ちに捨てるか、購入先に返品するよう勧告した。
リステリア菌に感染すると、嘔吐や頭痛、高熱、筋肉痛などの症状が現れることがある。
昨年には、米国に輸出された韓国産エノキダケも相次いでリステリア菌が検出され、複数回のリコール措置がなされた。
昨年5月、米農水産食品流通公社は、韓国から輸入されたエノキダケ製品から食中毒菌を発見したとし、該当製品をリコールした。米国食品医薬品局(FDA)は輸入元のH&Cフードに対して輸入警報を発令している。
昨年3月にも他の韓国産エノキダケからリステリア菌が検出されリコールされている。当時、エノキダケを食べて4人が死亡し、2人の妊婦が流産した。韓国のエノキダケ輸出額のうち米国に輸出された割合が40%に達していた。
しかし、同製品は韓国では問題視されていなかった。当局によると、韓国はきのこを煮て食べるが、米国はサラダの形ですぐに食べるためであると説明された。
農林畜産食品部は「我が国はきのこを洗浄し、加熱調理して摂取しているが、米国は加熱せずにサラダに生で入れて食べるなど食文化が異なり、今回の食中毒が発生したと推定される」と説明していた。続けて、「リステリア菌は70℃以上で3~10分程度加熱すると死滅するので、きのこは必ず煮て食べなければならない」と述べていた。
当時、韓国メディアは、「韓国産エノキダケ=独キノコ」という認識が米国で広がったと伝えいている。
昨年6月にはインドネシア食品安全局が韓国産エノキダケからリステリア菌が検出されたとして、当該製品8165kgを回収して廃棄したと伝えれる。
韓国当局は昨年10月から国内流通分のエノキダケに関しても「洗浄後に食べてください」という表示を義務化している。
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