韓国左派紙「ユニクロの韓国新店舗に長い行列…駐車場は満車」「不買運動が消え去った雰囲気」

2019年の日本の輸出規制(輸出管理強化)によって始まった日本製不買運動によって直撃弾を受けたユニクロだが、新たに開店した釜山の店舗は大人気のようだ。
 
参考記事:韓国農業紙「日本の農業機械を不買運動・国産化せよの声」「農民たちは日本製に良い評価」
 
韓国の左派系紙オーマイニュースは5日、この度オープンしたユニクロ釜山沙下(サハ)店の様子について伝えている。同紙はオープン日の状況について「1年ぶりに釜山に新規店舗を開いたユニクロの風景は《不買運動(NO JAPAN)》の後遺症が消え去った雰囲気だった」とし、「集まる車両で、建物前の駐車場はオープン式の前から場所がなく、臨時スペースをさらに空けなければならなかった。店舗入口からは長い待ち行列が続いた」と報じた。

ユニクロは不買運動の直撃弾を受け、「180カ所余りの店舗が130余店に減るなど、ユニクロは過去2年間で苦戦を免れなかった」が、「しかし《スモール化》で黒字転換に成功したユニクロは反転を図っている」と同紙は指摘し、最近になり有名ブランドとコラボ商品を発売したり、釜山で今回の新規開店やリニューアル開店を行ったりするなど、再び積極姿勢に出ていることを伝えた。

オーマイニュースの記者が現場で話したユニクロ関係者によると、「当社は1984年に設立されたので、過去の戦争と関係がない」と述べたという。また、同店に訪れた客らは、同氏の取材に対し「イベントがあり見物に来た」「ユニクロが良いわけではないが大きなオープンがあるので来た」などと「慎重に答えた」と伝えている。
 

画像:オーマイニュースの当該記事キャプション
 
一方で当日には、同会場外では「ユニクロ、日本糾弾一人デモ」が繰り広げられたとオーマイニュースは伝えた。釜山地域の市民団体のメンバーが新規店舗開店に合わせ、「日本軍《慰安婦》に冒涜的なユニクロを私たちは記憶している」という文章が入ったピケを持って経つ様子を同紙は伝えた。

去る2019年にユニクロは「LOVE&FLEECE編」広告映像が過去史を歪曲していると批判された。重具に安冨被害者問題を迂回的に嘲笑したのではないかという非難が起きたが、ユニクロはこれを否定している。

ユニクロは今回のオープンに際して、入念なイメージ戦略を組んでいるように見える。ユニクロは沙下店のオープンを記念して、5~7日間に、釜山地域ユニクロ店舗を訪れる顧客に対し、釜山出身アーティストと協業して製作したエコバッグを先着順で贈呈する。また、沙下店を訪れる顧客には地元業者から購入したコーヒーとパンを先着順で提供する。

これに先立ち、沙下店のオープン日前の4日には、地域社会との分かち合いを実践するための社会貢献活動の一環として、釜山児童福祉協会と協約を結び、釜山地域保育園児童を店舗に招待して無料ショッピングイベントを行うこともした。また、釜山地域内のすべてのユニクロ店舗で一部の製品を割引価格で提供する特別プロモーションを5日から18日まで行う予定だ。

ユニクロ関係者は「新規店舗をオープンするという意味を超えて、ユニクロが釜山という都市と共生して共存し、釜山の日常と生活に役立つ空間になることを願う」と説明している。

 
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「個人的にはユニクロはもう着ないつもりだが…とはいえ資本主義社会でこういう営業を防ぐことはできないだろう。我が国がより良い製品を作り勝負しなければ。その証拠に見ろよ。誰が日本製の携帯電話や家電製品を買うよ?」

「歴史を忘れる者は生き残れない…」

「まだこんなバカな不買運動をやるの?なぜこれが失敗したか分かるか?人にはそれぞれ考えがあるんだ…」

「ユニクロは安くて品質が良い…」

「うちの街では3店舗のユニクロ店が消えたが、この街ではオープン初日に満車なのか…」

「恥ずかしいぞ、釜山の人たち!」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
 
参考記事:韓国紙「日本のゴルフウェアが大人気」「ユニクロは買わないけど、これは…」

参考記事:韓国紙「日本製品の本質は偽物…欧米名品のコピー」「貿易戦争なか冷徹な消費が必要」

参考記事:韓国紙「日本車への《テロ》続ける韓国人…塩酸・ゴミ・10円パンチ」「不買は自由だが、破損は犯罪」