韓国がエジプトに電車大量供給へ…失敗できない案件に 台湾に520両納品も雨漏りでピンチ

韓国現代自動車グループの企業である「現代ロテム」がエジプトに電車を輸出する。エジプト側と電車の導入関連業務協約(MOU)を結んだ。
 
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10日、内外メディアなどによると、現代ロテムは去る8日(現地時間)にエサム・ワリ(Essam Wali)エジプト国家トンネル庁長(National Authority for Tunnels)とエジプト国営鉄道会社(NERIC)との間で、エジプトの地下鉄2,3号線車両320台を製造するMOUを締結した。

今回のMOUはエジプト鉄道博覧会「トランスMEA2021」で行われた。現代ロテムの技術支援とエジプトの現地製造支援を通じて、合計32台の電車のうち10台を組み立てる内容が盛り込まれたと伝えられる。

カメル・アル・ワジル(Kamel Al-Wazir)エジプト交通部長官は「現在実施されている3段階路線開通後、予想される輸送量の増加に対応するために3号線列車を拡充し、既存路線列車の増車に乗り出す」と述べた。

エジプトが電車の輸入先として現代ロテムを選定したのは、過去の事業実績によるものであると見られている。現代ロテムは過去にカイロの3路線すべてに電車を納品した。
 

現代ロテムが出荷したカイロ3号線電車/現代ロテム
 
現代ロテムは去る2012年にカイロ1号線電車180両、2017年にカイロ3号線電車256両を受注し、2019年にはカイロ2号線電車48両およびメンテナンス事業を落札するなど、エジプト鉄道市場でシェアを高めている。

現代ロテムは他にもエジプトの信号装置の最新化事業や鉄道維持の専門人材育成事業にも積極的に関わっている。

一方で、台湾では先日、現代ロテム製の電車が雨漏りするという事件が起きた。台湾鉄道当局が「歴代最高の電車」と評価し、約1千億円をかけて520両が導入されたが、導入後約3カ月で天井から漏水し乗客が避難する事態となった。現在、正確な原因が調査中だが、中国メディアはこの様子を「1千億円かけて導入した台湾歴代最高の電車が漏水した」と皮肉っている。

エジプトで運営されている同社製電車で、これまでに漏水などが起きたとの情報は伝わっていない。

韓国YTNは先月、韓国で運行中の電車のうち約1割の車両において、油類計測器に問題があると報じていた。同計測器自体は日本製だったが、それが取り付けられた現代ロテム製の変圧器に問題があったと指摘されている。
 
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