3千円の日本産アドブルー、韓国で1万5千円で売られる…中国輸出規制で不足で争奪戦

  • 2021年11月11日
  • 2022年11月21日
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中国の輸出規制で尿素水が不足しパニックの様相を呈している韓国だが、韓国紙が日韓の尿素水価格を比較し、その対照的な様子を報じている。
 
参考記事:中国紙「韓国の尿素不足は自業自得、中国と何の関係があるのか?」「日本の輸出規制に学ばず」
 
マネートゥデイ紙は10日、日本のYahoo Japanショッピングサイトで販売されている尿素水の相場を伝えている。それによると「アドブルーマーク(AdBlue)」がついた南海化学製の尿素水は20リットルで2800円、同じくアドブルーマークがついた三井化学製尿素水は20リットルで2980円だった。本紙がAmazon Japanで調べた結果でも、アドブルーマークの新日本化成の尿素水は20リットルが3499円で売られており、20リットル=3千円前後というのが日本の相場のようだ。

しかし、韓国のショッピングモールサイトでは日本の2.7倍~5倍以上の相場で尿素水が売られている。マネートゥデイ紙の調べによると、アドブルー認証のついた日本産尿素水20リットルが8万ウォン~15万7600ウォン(約7,700円~15,166円)で売られている。上述の三井化学製尿素水は10万9800ウォン(約10,560円)と、日本の約3.5倍で売られている。
 

画像:Amazon Japanで売られている新日本化成の尿素水/キャプション
 
マネートゥデイ紙は「海外配送料によって価格が高くなる」としつつ、「国内(韓国)でも尿素水を20リットル当たり2万~3万ウォンで求めるのは難しくなった」と指摘した上で、韓国のマーケットサイトにおいてこの日に「尿素水21リットルを13万5000ウォンに売るという文章が投稿された」「それでも価格の安い商品はすぐに売り切れる」と伝えた。品薄前は10リットル当たり1万ウォン(約960円)で入手できたとしている。

一方でマネートゥデイは、韓国の中古取引プラットフォームにおいて「尿素水を買える場所を3万ウォン(約2880円)で教える」という文章が投稿されたことを挙げ、「尿素水パニックを知らせる信号が現れ続けている」と伝えている。

同紙は韓国政府が尿素水不足に後手を踏んでいることを批判的に見ており、尿素水不足の発端となった中国の尿素輸出前検査義務化制度が先月11日に告示されたにも関わらず、「それから3週間以上も当局が公式な議論すらしないなど安易に対処した」と指摘した。
 

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韓国政府は軍用機を動員して豪州から尿素水2万7千リットルなどを空輸することを明らかにするなど対応を急いでいる。

韓国は尿素水を必要とするディーゼル車の数が多く、全400万台のディーゼル車のうちトラックなど貨物車が半分を占めるため、尿素水の混乱が続けば韓国内の物流が麻痺し、経済に大打撃を受けるとの懸念が浮上している。

 
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「馬鹿で無能な政府」

「中国の真骨頂を見せつけられた形だな。しかも尿素という代替可能な品目で…早く脱中国しないと…」

「売り場を知らせるだけで金を取るだと…それでも人間か…」

「本当に理解できない…日本は尿素必要量の90%を国内生産するのに韓国だけ…ディーゼル車が普及するのにこんなことも怠っていたのか」

「日本が歴史問題で輸出規制をしたときは怒って反日運動したが、中国は何の理由もなく輸出規制したのに怒りもせず反中するフリすらしない」

「ITが強いと自慢してどうなる…公務員の頭が産業革命時代のレベルなのに」

「…ヘル朝鮮という言葉が出たのが朴槿恵政権のときだが、今はその時の100倍は酷いな」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
 
参考記事:韓国紙「中国が尿素水を我が国への圧迫カードに」 中国紙「西側で対抗なら自ら害を及ぼすだろう」

参考記事:韓国紙「中国の尿素輸出規制で韓国大混乱も、なぜ日本は平気なのか?」「世界最高のアンモニア生産力」

参考記事:韓国研究所「素材・部品などの対日本・中国依存はさらに深化」「日中は相互に依存」