韓国紙「日本の《親ガチャ》という言葉は感動的」「若者が怒るのは当然…悲観的造語は韓国の方が多いが」

  • 2021年11月23日
  • 2021年11月23日
  • マクロ

今年の流行語大賞にもノミネートされた「親ガチャ」という言葉に対して韓国紙が小さくない反応を示している。
 
参考記事:韓国経済紙「日本は30年も物価上がらず…相対的貧困に」「高級マグロは中国に奪われ、昼飯代は米国の半分以下」
 
保守系紙の朝鮮日報は23日、チェ・ウンギョン日本特派員がこれについて書いた記事が報じられた。チェ記者は「若い人がこの単語を実際に使ったツイートを見ると、ほとんど諦めや愚痴が多い」とし、「両親ガチャの結果が人生の大部分を決める」「親ガチャに外れると勉強もできず人気もない」といった趣旨のコメントが見られると伝えた。

チェ記者は、「これまで日本青年はいわゆる《サトリ世代》と呼ばれ、海外旅行や留学、恋愛、自家用、政治活動などにあまり関心を示さない、欲望が《去勢》された存在のように描写されていた」としつつ、「こうした日本の若者たちも個人の努力が一生に及ぼす影響はあまりにも微小だという不平を語り始めたのだ」「他人と比較するよりも、与えられた環境で最善を尽くすことを美徳と考える日本社会であるため、さらに破格的な流行語に近づいた」と伝えている。
 

image
 
チェ記者は一方で、日本の「親ガチャ」が韓国のいわゆる「金の匙・土の匙」(スプーン階級論)に似ているとし、「自分の境遇や社会を悲観する青年層の新造語は多分日本より韓国の方が溢れているようだ」「それだけ韓国青年層は悩みも多く、現象を改善しようとする欲求も大きいからだろう」と指摘した。

中立系紙の韓国日報はすでに先月16日に、この問題について分析した記事を掲載している。人類学者のキム・ギョンファは、「親ガチャ」と「金の匙・土の匙」を比較しつつ、「日本も韓国に劣らず格差社会」であるとし、「日本の若者が不公正な社会に怒るのも当然のことのように感じる」と述べた。

一方で、キム氏は「個人的には、日本社会で不公正性に対する論争が起きているだけでも感動的だ」とし、「日本の既成世代から社会的矛盾を個人的な問題として治める傾向をずっと感じてきたからだ」と説明した。

続けて「若者たちが入試や就職などで感じる現実的な困難を社会が共に解決しなければならない問題として見ようとせず、努力で克服しなければならない個人的悩みとして片付けるのが常だった」としつつ、「そういう面で若者たちが自分たちの言語で提起した親ガチャ議論が良いきっかけとなった。日本社会が不公正という社会問題を無視せずに多方面で深く議論するきっかけになることを願う」と伝えた。

一方で「この問題は既得権層にどのように改革の刃をつけたのかという難題に帰結する。韓国や日本や本当に難しい問題に直面した」と分析している。

 
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「生まれたときに貧しいのは罪ではないが、死ぬまで貧しいのは罪だ(ビル・ゲイツ)」

「日本の20代と韓国の20代なら日本の方がマシ。最近の若い世代は競争力がない…お前たちのせいではないとヨシヨシしているうちに勘違いして…」

「土の匙でも金の匙でも一生懸命に生きないと…韓国が先進国だと錯覚してはダメ…世の中はそんな好意的はないし善意的でもない。誰でも生きるのは楽ではないという意味だ」

「ガチャは親が回すものであって、外れが出たんだろ」

「それでも日本が良いさ。韓国は地獄だ…既得権保持者は不公正が日常だ。これが国家か?」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
 
参考記事:36歳・韓国最大野党代表が駐韓日本大使と面談 「日本の若い世代と交流したい」「歴史問題も互いに謙虚な姿勢で」

参考記事:BBC韓国「日本で我慢は美徳とされるが…精神疾患に繋がる」「満員電車でも沈黙」

参考記事:韓国研究機関「我が国の年金は日本の半分…」「月平均8万円、夫婦合わせても13万円」