コロナ下でゴルフが大ブームとなった韓国で、今年10月までにゴルフ用品の輸入額が6億100万ドル(約690億円)を記録し、歴代最大の輸入額を更新したことが分かった。
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24日、韓国関税庁によると、今年10月までゴルフ用品の輸入額は6億100万ドルと集計され、歴代最大だった昨年の年間輸入額5億4200万ドルを超えた。今年はまだ2ヶ月残っており、ゴルフ用品の輸入額はさらに増えることは確実だ。
最も輸入額が多い品目はゴルフクラブの3億8900万ドルであり、全体の輸入比率で64.7%を占めた。続いてゴルフクラブ部品(8700万ドル)、ゴルフボール(8400万ドル)、ゴルフグローブ(2300万ドル)の順だった。全品目で歴代最大の輸入額を記録している。
最大輸入相手国は日本の2億7900万トドル(約321億円/46.5%)で、輸入額のほぼ半分となった。また、中国、米国、台湾、ベトナムからのゴルフ用品の輸入も最近増加傾向を見せており、日本産の輸入比重は2018年(54.4%)年以降2019年(49.3%)、2020年(48.9%)と少しずつではあるが減少している。中国と米国からのゴルフ用品の輸入額はそれぞれ2億7900万ドル、1億1800万ドルだった。
品目別では、ゴルフクラブは日本(64.0%)、ゴルフクラブ部品は中国(56.1%)、ゴルフボールはタイ(42.0%)、ゴルフグローブはインドネシア(74.7%)からの輸入が多かった。
韓国でゴルフ用品の日本人気は高く、高額なゴルフウェアが次々と売れていくと伝えられたこともある。「日本のゴルフウェアは普段着としても着られる」「ユニクロの服は持っていないが、ゴルフウェアだけは反日不買とは別」などの声が報じられた。
先日、韓国のある地方のゴルフ場が、日本車の出入りを禁止する告知を行い、物議を醸したが、日本製ゴルフ用品の利用は禁止しておらず、「そこまでやれば利用できる客が激減するため」との指摘がネットでは散見された。
一方で、輸入に比べて規模は大きくないが、ゴルフ用品の輸出も増加傾向を示した。
今年10月までのゴルフ用品輸出額は9000万ドルで、2020年(6700万ドル)比34.3%増加した。コロナの影響を受けた昨年以降からゴルフ用品の輸出が増加し、特にゴルフシミュレータなどのその他の用品の輸出が急成長を遂げており、今後の実績上昇が期待される。シミュレーションゴルフは韓国でも人気だ。
このようにゴルフ用品の輸入額が大きく増えたのは、若い世代の流入とコロナ時代の安全なアウトドアスポーツとして認識され、ゴルフ人口が急増した影響のためと分析される。ゴルフ場経営協会によると、ゴルフ場利用客は2019年4170万人から2020年4670万人に12.1%増加した。
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、
「最低賃金が低くて食べれず暮らせずいうのは嘘じゃないの?」
「日本や米国がゴルフ用品では進んでいるからしょうがないだろ」
「みんな日本産ばかり馬鹿みたいに使ってるよな…日本産は使うなよ、国産に変えろ」
「日本車の出入り禁止したゴルフ場の日本産のゴルフクラブは禁止できなかったしな」
「こんなものは100%国産化しろ!」
「中国は韓国に色んなものを売るが、韓国は売れないものがどんどん増える」
などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
参考記事:韓国ゴルフ場「日本車の出入りはお断り」「歴史歪曲日本への企業意思だ…応援してほしい」