リコールによってバッテリーを交換した現代自動車の電気自動車モデル「コナEV」でまた火災事故が発生した。走行中に火が発生し全焼した。
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12日、韓国メディアやネットコミュニティ、消防当局などによると、去る11日午後6時46分頃、忠清南道泰安道路を走っていたコナEVで火災事故が発生した。事故車両は2020年型モデルで、昨年9月のリコールによるバッテリー交換が完了した状態だった。
当該車両の運転手は100%充電した状態で出勤した後、退勤時の走行中に車両の床部分から火災が発生したとされ、事故当時の充電状態は97%だったと伝えられる。
火災車両は全焼したことが分かった。幸い人命被害は発生せず、消防当局は火災原因などについて調査している。
コナEVをめぐっては、バッテリー交換などリコールを受けた車両でも火災事故が相次いで発生しており、リコールの意味があったのかが争点になっている。これに先立って、昨年1月と7月リコールを受けた車両でも火災事故が発生したが、当時は駐車中の車両での事故だった。
現代自動車はコナEVでバッテリー火災事故が相次いだことから、昨年3月に、バッテリー供給社であるLGエナジーソリューションと1兆4000億ウォン(約1356億円)を投じて、国内外で販売された7万5680台を対象に大規模リコールを行っていた。
大金を投じ、痛みを伴う措置を行った現代自動車だが、今回のようにバッテリー交換済みの車両からも火災が発生していることから、更なる原因究明や措置が求められる。
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