米国紙「韓国サムスンSDIの電池不良で米フォード1139台などがリコール」「母線に問題」

電気自動車バッテリーを供給する韓国サムスンSDIが、母線(Busbar)の溶接問題により、米国でフォード車両1139台とステランティス24台をリコールすることが分かった。
 
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米国自動車媒体オートレボリューションは3日(現地時間)、電気自動車の高電圧バッテリーサプライヤーであるサムスンSDIがフォードとステランティス車両に対する新しい安全リコールを発表したと報じた。

米国道路交通安全局(NHTSA)に提出された文書には明示されていないが、エスケープPHEV、プラグインハイブリッド変形であるジープ・ラングラー4xeなどが対象とされた。

サムスンSDIは、高電圧電池セルモジュールの製造過程で推進力の喪失につながる可能性がある条件で溶接上の問題を確認した。母線パッドが正しく座っていないか、セル端子とバスバーとの間の溶接力が不足していると診断された。
 

オートレボリューションの当該報道キャプション
 
Nex+という名の韓国サブサプライヤーで製造した欠陥バスバーは高電圧バッテリーと交換される予定だ。これに対し、サムスンSDI関係者は「復旧されたバッテリーセルモジュールには適切に着座し、よく溶接された母線が含まれる」ことを強調した。

サムスンSDIはバッテリーをいつ交換するかをまだ決めていない。同社はまずフォードとステランティスと協議した後、すでにタイトなサプライチェーンで十分な交換バッテリーを確保する必要がある。

サムスンSDIはNHTSAに「報告書提出後60日以内、つまり遅くとも3月28日まで所有者にリコール通知書が発送されるだろう」と伝えた。

フォードのエスケープは現在、前輪駆動SEトリムレベルで3万3540ドルで販売されている。ジープ・ラングラー4xは5万2530ドルだ。
 
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