韓国の現代自動車・起亜自動車がベトナム自動車市場で好調だ。特に現代車の場合、トヨタを抜いて3年連続1位のブランドとなった。
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12日、ベトナム自動車産業協会(VAMA)によると、現代自動車のベトナム合弁会社である現代タンコン(TC MOTOR)は昨年、ベトナム市場で計7万518台を販売した。前年(8万1368台)比で15%ほど下落したにもかかわらず、3年連続年間販売1位記録を立てることに成功した。
現代自動車は2011年にベトナムのタンコングループに半製品組立(CKD)方式で生産を委託し、現地に初めて進出し、2017年にタンコングループと合弁生産法人(HTMV)を設立して攻略を本格化した。2019年にトヨタを抜いて初めてベトナム最高の人気ブランドに上がり、今回で、3年連続で1位となった。
小型セダンモデルのアクセントが人気を集めた。合計1万9956台が販売され、全モデルでもベストセリング2位となった。
アクセントと共に中型スポーツユーティリティ車両(SUV)モデル「サンタフェ」と軽型ハッチバックモデル「グランドi10」も好調だった。両モデルはそれぞれ1万2160台、11732台販売され、ベストセリングカーランキング8、9位に席に並んだ。3つのモデルがベストセリングカーランキング「トップ10」に入ったのは現代車が唯一だ。
年末まで現代車と接戦を繰り広げていたトヨタは2位だった。同期間、計6万7533台を販売した。これは前年(7万692台)比約4%下落した数値だ。
一方で、(現代傘下の)起亜自動車ベトナム合弁法人も昨年計4万5532台を販売して3位に上がった。現代自動車、トヨタとは異なり、起亜はむしろ14%(6352台)販売量が増えた。
小型SUVモデル「セルトス」と小型セダンモデル「K3」が人気だった。それぞれ1万6122台、1万505台販売され、ベストセリングカーランキング5、10位に名を連ねた。
ベトナム市場で起亜の勢いは増しており、今年はトヨタを抜いて現代車と1、2位の座を争うこともできるという展望もあると韓国メディアは伝えている。
ベトナム自動車市場は、東南アジアにおいて、タイ、インドネシア、マレーシアに続き、4番目に大きい。年間平均販売量はまだ30万台だが、1人当たりの国民所得が急速に増えており、人口も多く、潜在力が高い。
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