米バイデン大統領が文在寅大統領就任中の韓国訪問を見送る可能性が出ている。中国の習近平国家首席も韓国訪問を見送る見通しだ。
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韓国メディアによると、韓国大統領府は17日、ジョー・バイデン米大統領の5月下旬訪韓の可能性と関連して、まだ具体的な提案を受けていないことを明らかにした。
聯合ニュースによると、大統領府の核心関係者らは聯合ニュースなど記者たちに他紙、「現在、米国側の公式提案や協議要請が受けたことはないが、韓国政府は米側がバイデン大統領の訪韓を提案してくれば積極的に歓迎するだろう」と話したという。
先立って、韓国メディアでは、バイデン大統領が5月後半に日本で開かれる米国・日本・インド・オーストラリアの4カ国協議体「クアッド」(Quad)首脳会議に出席するため日本を訪問すると伝えている。5月後半は文在寅が退任している時期であり、米政府が親北・親中の現政権ではなく次期政権(5月9日就任)と協議する意思の現れであるとの解釈がなされている。
一方で朝鮮日報は今月6日、中国の習近平首席の訪韓が文大統領在籍期間には行われないとし、任期中に中国首脳が韓国を訪れないのは、金大中大統領以来では初めてのことであると指摘している。
朝鮮日報は「習近平主席の文在寅(ムン・ジェイン)政権任期内の訪韓は事実上不発となった」とし、「文大統領は任期中2回も訪中したにもかかわらず、カウンターパートである中国共産党総書記兼国家主席の訪韓を引き出せなかった大統領になる可能性が大きくなった」と伝えた。これは盧泰泰(ノ・テウ)前大統領在任中に成就した1992年、韓中国交正常化以来、歴代大統領任期中、中国最高指導者の訪韓が成就できなかったのは、金大中前大統領任期を除けば今回が初めてだという。
文政権は、米中両国が対立するなか、「戦略的曖昧外交」により、米中いずれにも偏らずバランスを取ることに腐心してきた。しかし、コロナ下とはいえ米中首脳の「韓国スルー」は、韓国次期政権の外交方針に少なからぬ影響を与えるかもしれない。
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