韓国メディアが、最近日本に出されたユネスコ諮問機関の「警報」について取り上げ、自国の文化遺産を守れていないと報じている。
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現地時間15日、「国際記念物遺跡会議」(イコモス)は、「高輪築堤」(東京都港区)が国際的にも非常に重要な遺産だとして、調査に伴う解体をやめるよう求める「ヘリテージアラート」を出し、JR東日本の深沢祐二社長らに宛てて文書を送付した。
イコモスはユネスコの世界文化遺産審査を担当する諮問機関であり、日本政府が申請した「佐渡金山」の登録審査もここで行われる。
韓国の有力放送局JTBCは18日、「すでにある文化遺産も守れない日本…イコモス、鉄道遺産毀損に《警報》」というタイトル報道において、このことを取り上げた。
JTBCは「イコモスの警報発令は一般的なことではない」とし「世界文化遺産に匹敵するほどの遺産の破壊の恐れがあるときに下す措置で、年に1、2回あるかだ」と伝えた。
1872年、日本の東京中心部と横浜間を結ぶ日本初の鉄道が建設された。世界で初めて東アジアに建設された都市間鉄道であり、その一部である高輪築堤は埋没した状態となっていたが、2019年に大規模都市開発プロジェクトの家庭で姿を現した。
1.3kmに達する築堤のうち、かなりの部分(680m)はすでに開発過程中に解体されている。プロジェクトを進めている東日本旅客鉄道は、昨年4月の残り部分のうち120mだけ保存することにした。
しかしイコモスは高輪築堤を「日本の近代化の出発点であり、日本と(建設指導に当たった)英国の技術を合わせた構造物が、非常に良い状態で残っている」とし、「日本だけでなく世界的にも非常に重要な遺産」とし「遺産の重要性がきちんと把握されていない状態で再開発と撤去を進めることについて深刻な懸念を表している」と述べている。
JTBCは、このことに対して日本のネットユーザーが「佐渡金山も良いが、イコモスの要請もしっかり受け入れろ」「日本が誇るべき遺跡が破壊されているのに対して、政治家たちが沈黙している。使徒鉱山世界文化遺産登録を推進して騒いだ理由は何だったのか?」などと批判していると伝えた。
本紙がヤフーニュースの当該報道コメント欄を確認したことろ、「軍艦島の件でユネスコという組織に疑問を持つようになりましたが、このニュースは嬉しいですね…」「ユネスコの方から言ってくるぐらいだから、保存すればたぶん世界遺産になるよね」「個人的には全区間残してほしいと思います…」などの声がみられた。
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