韓国紙「歴史問題で韓国内の日本式テーマパークに悪評」「五輪葛藤でチャイナタウンも反対殺到」

韓国の首都圏である京畿道において運営中の日本式テーマパークに悪評が出ていると地元紙が報じている。さらにチャイナタウンの開発も「頓挫」したようだ。何が起こっているのか?
 
参考記事:韓国紙「ユネスコ諮問機関が日本の鉄道遺産管理に警報」「すでにある文化遺産も守れない日本」
 
京人日報は18日、『偏向判定騒動などで反中・反日感情爆発…京畿道内開発事業に飛び火』というタイトル記事を掲載し、この問題を報じた。

同紙は現在開催中の北京冬季五輪における「偏向判定」や、佐渡金山のユネスコ登録問題などにより、反中感情と反日感情が同時に怒っているとし、「私たちに最も近い二つの隣国との葛藤は、機会があるたびに大きな波紋を起こしている」と指摘した。

その上で、京畿道・抱川(ポチョン)市内に造成予定とされていたチャイナタウンに対して、これを反対する5万人余りの請願が大統領府の意見受付サイトに押し寄せたことを挙げ、「抱川で中国先祖の足跡と生活を経験したくない」「外国人観光客を狙った事業なら韓服タウンを造成して大韓民国の文化を知らせろ」「中国資本でスマートファーム(※チャイナタウン造成予定地)を造成することに絶対的に反対する」などのコメントがあったことを伝えた。抱川市側はこれに対し、建設の提案はあったが、推進する計画はないと明らかにしたものの、これをめぐる「議論はしばらく続いた」と同紙は伝えている。

一方で、同じく道内にある東豆川(トンドゥチョン)市ですでに運営中の「にじもりスタジオ」にもネガティブな反応があると同紙は伝えている。同施設は、元は映画やドラマ撮影のために江戸時代(1603~1867)を再現したセットだったが、商店や宿泊施設である旅館、バーやカフェなども併設し体験型テーマパークとなり、昨年9月から観光客にも開放されていたい。
 

にじもりスタジオ
 
同紙は同施設が人気を集めているとしつつ、「いざ訪れてみると情緒的な抵抗感があって仕方なかった」「あえて日本風の体験場が韓国に必要か」「歴史的にも最近様々な問題があり、日本に対して否定的でしかないのに日本を追従するような施設は宜しくない」などの感想が出ていることを伝えた。

一方、先月ソウル大アジア研究所が出した「アジアブリーフ」によると、韓国人たちは中国に対して最も低い信頼水準を見せた。中国への信頼度は6.8%、日本への信頼度は13.3%に留まり、ワースト1・2位を占めた。
 

にじもりスタジオ
 
本紙が「Googleのクチコミ」でにじもりスタジオの評価を確認したところ、評価スコアは3.7となっており、平均としては悪くないようだ。コメントには賛否両論があるが、5点満点を付けるコメントも少なくない。ここを訪れた日本人のコメントもみられるが、「作りはとてもリアル」「違和感がありすぎる」など、やはり賛否両論がみられる。
 
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