韓国の過去の苦難は、日本のように科学を重視しなかったことにあるとする見方が韓国紙で出ている。
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韓国の国際ニュースは18日、ハン・ピョンヨン木曜フォーラム委員長の寄稿文『科学、国の未来を左右する』を掲載した。
ハン委員長は冒頭で、「国家の将来は、科学をどのように受け入れるかによって運命が変わる」とし、「科学を重要視する民族は発展し、国民の生活も満たされるのだ」と強調する。
一方で「儒教社会・朝鮮は19世紀に至っても目覚めることができず、科学と実学を無視した」とし、「世界は恐ろしく変化していたのに、鎖国という関門をさらに高め、富国立国のための科学を受け入れなかった」と述べた。
続けて「両班(貴族)社会は形而上学的な朱子の空理空論だけを追求し、下賤階級に対する収奪だけに勤しんだ。産業と工匠を蔑み、経済力を育てることができなかった」と指摘する。
実際、朝鮮時代は両班が最上位にあり、武官(武班)や中人(事務方)でさえ差別の対象となったと伝えられる。
ハン委員長は、「朝鮮は300年前に壬辰倭乱で被った傷を総括できなかった」とし、「銃の威力に軍人たちが落ち葉のように死んでいきながら、ろくな銃さえ作れなかった。愚かにも科学を受け入れなかったからだ」と説明する。
一方で「この時点で日本は違った」とし、「朝鮮で拉致された陶工たちに名品磁器を作らせてヨーロッパに売って国富を育てた」「新たな武器を作り、若い技術者をヨーロッパに送り、新しい科学者たちを養成した」「産業各分野の技術力を育てるために膨大な投資をした」などと指摘した。
続けて「日本が国富を育て、朝鮮半島を飲み込もうとする時期、弱い朝鮮は王妃が眠る昌徳宮一つさえ守れなかった」とし、「日本の崇拝者たちによって高宗皇帝の明成皇后は庭に連れられ、乱刺され、火で焼かれた」と述べ、「許しがたいことだが、あ~!大韓帝国が自ら強くなかったからだ」と伝えている。
その上で、朝鮮が17世紀から科学を受け入れ実学を重視していた、日本と均衡した国力を持てただとうとし、朝鮮戦争のような同族同士の争いも起きていなかったかもしれないと述べ、科学の力がこのように民族の道を左右するのだ」と主張している。
さらに「今でもこれ(科学)を阻害する古い思想はないだろうか」とし、「国家はきちんと科学立国のための投資と未来の人材を養成しているのか」と問うている。
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