韓国紙「駐車場不足の韓国…スペースめぐり喧嘩や殺人、人糞も…」「日本は韓国の3倍車台数も、世界の模範」

韓国で駐車場争奪戦が起こっている。韓国日報は昨年12月、『車を出すことも入れることもできず…駐車に苦しむ韓国人』という長文のタイトル記事を掲載し、驚く実態を取り上げている。
 
参考記事:インドで韓国現代車の不買運動広がるなか、インド政府も韓国大使を呼びつけ抗議「妥協できない」
 
韓国はソウル五輪時に200万台余りだった自動車の数が、年々増え続け、今では登録台数が2436万台と約24倍に増えた。しかし、自動車の数に比して駐車場の数が少ないことから、住宅街には駐車場に入れない自動車が溢れ、火事の際は救急車がそれら路駐車を壊して走るほどだ。

韓国日報は、「車を置く駐車場がなくてもお金さえあれば誰でも車を買える国、韓国国民が払う対価は今とても大きい」とし、「駐車場をめぐって戦い、人糞をぶちまけたり、殺人(未遂)直前まで行った事例もある」「消防車は火災現場接近のために路地に建てられた車を壊して出動(ソウル城東区)しなければならない国だ」と嘆いている。

※2020年8月、済州西部警察署は駐車された車両に自身の糞を塗った疑い(財物損壊)で60代A氏を検察送致している。聯合ニュースの当時報道によると、A氏は共同住宅の前に駐車されていたB氏の車とスペースの問題で揉め、犯行に至ったとされる。

統計上では、韓国は駐車面積の増加率が車両の増加率大きく上回っているが、それらは大規模駐車場を備えた大型スーパーなどが増えたことによるものであり、マンションや団地、住宅地などの密集地域は(複雑な規制などもあり)駐車場が足りないままだ。

「そのため、全国各地では一日一日が駐車戦争だ」と同紙は指摘し、マンションの地下駐車場などでは複数の車両が空きスペースを探してぐるぐる回っている様子や、路上の両側にズラリと駐車された2車線道路が、事実上、「0.5車線」道路になり、ドライバーが「ギリギリの曲芸運転をしなければならなかった」ことなどを伝えている。

韓国日報は、「我が国のように自動車を簡単に買える場所がないが、同時に不法駐車に寛大な国もない」との専門家意見を伝えた。

韓国日報は別の記事で、日本の駐車場事情についても伝えている。同紙は日本の登録車両台数が7814万台と韓国の3倍以上であるにも関わらず「日本は、世界の自動車文化の《模範》と呼ばれる」とし、年1,000万台の大衆車と高級車を全世界に販売しながらも自国民はほとんど素朴な車を走らせ、ドライバーたちは高いレベルの運転マナーを持つ」と強調した。

同紙は「このような雰囲気は彼らの駐車文化にもそっくりビルトインされている」とし、韓国と異なり「駐車場のない車がない」と指摘した。韓国では自動車登録に車庫証明を必要としない。

車庫証明がない場合は処罰されることなども指摘しつつ同紙は、このような制度があることで「日本では不法駐車車両を探すのが難しい」とた。一方で、それらが制約となり、日本では自動車の購入需要よりも、レンタカーやシェアカーの需要が最近は増していることも伝えた。

 
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「(日本を)見習う必要があります。そして運転文化も良いです。報復運転、脅威運転、悪口がありません。これに比べると韓国は本当に苦しい…」

「自転車でさえ撤去される日本…」

「日本のように車庫証明無いと車買えないようにしようよ」

「OECD加盟国のなかで人口密度1位であり、国土面積の11%を占める首都圏に人口の半分以上が住むような奇形的な国だから、駐車難が無い方がむしろ不思議だよな…」

「欧州に行くと駐車中に当てたちょっとの傷など全く気にしない…しかし韓国では狭い場所で駐車もヘタな奴がちょっとでもかすっても訴訟沙汰だからな・・」

「日本に行ってみろよ…路上駐車する車なんか一台も無いよ…」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
 
参考記事:韓国左派紙「ユニクロの韓国新店舗に長い行列…駐車場は満車」「不買運動が消え去った雰囲気」

参考記事:韓国放送局「韓国の高級輸入車販売数は日本の2倍超…人口は2分の1以下なのに」「購買力逆転を反映」

参考記事:韓国紙「日本車はガラパゴス…現代自動車のEVで占領できる」「国家のプライドかけ追い抜こう」