韓国紙「韓国には坂本龍馬がいない…野党候補一本化できず」「私が公を圧倒する韓国政治…薩長になれない」

  • 2022年2月21日
  • 2022年11月21日
  • 政治

次期韓国大統領を選ぶ選挙運動の真っただ中において、同じ保守系の尹錫悦(ユン・ソクヨル)候補と安哲秀(アン・チョルス)候補による野党候補一本化が不発に終わった。安候補の呼びかけに尹候補が応じず、安候補側が断念を表明した。

毎日経済新聞は20日、『韓国政治に竜馬がいたなら』というタイトル記事を掲載した。

同紙は「英雄がなければ革命も、跳躍もない」とし、「今回の大統領選挙を見守りながら改めて痛感したのは《韓国政治には英雄がいない》という繰り返される絶望だ」と指摘する。

続けて、日本の明治維新を挙げ、「最も決定的な場面は長い間反目してきた薩摩藩と長州藩が《討幕》の名分のために手を握る薩長同盟」とし、それによって当時日本の大勢が決まったことを指摘。そしてその仲裁した人物が坂本龍馬であり、「土佐藩の下級武士出身の龍馬がどのように敵同士だった両藩を説得できたのかは今も議論の的になる」としつつ、「明らかなのは、日本人は龍馬がなければ明治維新もなかった」ということだと伝えた。
 

坂本龍馬
 
一方で韓国の野党が、「文在寅政権の非道さに歯ぎしりした」ことは、「幕府の無能と腐敗に対して、薩摩と徴収藩が感じた問題意識と違わない」とし、「薩摩と長州は長い間《犬猿関係》に近かったが、(韓国野党の)国民の力と国民の党は昨年ソウル市長選挙で連帯して勝利した」ことや「両党の理念座標は、いずれも中道保守」であることを指摘し、候補一本化が不発に終わったことを嘆いた。

毎日経済新聞は、候補一本化が必ずしも票に繋がらないという分析があることも事実であると断りつつ、「しかし、このような技術的アプローチでは、選挙で勝つことはできても歴史を変えられない」と指摘した。

同紙は「韓国政治は、私が公を圧倒する政治だ。野党圏は今回の大統領選挙で与党が再執権すれば大韓民国が亡国の道を歩くように主張する」としつつ、「ところが、亡国の危険を回避するために自分たちがどうするという考えはない。国より自分が何になるかが重要だ」との見方を示す。

続けて「運良く彼らの一人が勝利したとしても、その勝利には歴史の流れを変える動力が伴わない」とし、その理由を「最善を尽くしていないからだ。何になっても最善を尽くしていないことから感動が期待できない。感動がなければ容易に幻滅が来る」と述べている。

同紙は、「薩長同盟がなかったとしても、江戸幕府はいつかは倒れただろう」としつつ、「しかし、私たちが知る明治維新と日本の近代化の様子は変わった可能性が高い」「最悪の場合、近代化に失敗した可能性がある」と指摘した。

そして「2022年韓国政治には龍馬が見えない。ドラマもなく感動もない」とし、「勝敗とは無関係に悔しい結果になる可能性が大きくなっている」と予想した。

 
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「仲裁する人がいないというより、仲裁する対象がいないが正確ではないか?」

「国がどうなるべきかより、自分がどうなるべきかを案じる小物が多すぎる。英雄になる気がない政治家たち…」

「私が公を圧倒する政治…すごく共感」

「まさに。歴史の流れを変えて次世代の運命を決める英雄たちの動きには同時代人はもちろん、後世の人間たちをも感動させる何かがある」

「民主主義において投票は我々の意思を示せる唯一の方法。党派なかり気にする人間に見せつけてやろう」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。